『探偵!ナイトスクープ』「スイカが爆発するらしい」爆発するスイカは存在するのか?実際に見てみたい!
『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)に、大阪市の女性(75)から依頼が届く。その内容は、「爆発スイカを探して、爆発するところを見せてほしい」というものだ。依頼者は「スイカが爆発するらしい」という話を聞き、過去に爆発する玉子や日本酒を調査した探偵局を頼ってきたというわけだ。スイカが自然に爆発するという現象が本当に起きるのか? 起きるとしたらそれはなぜなのか? カンニング竹山探偵が調査を開始した。

依頼者が耳にしたスイカ爆発事件はお盆に起きたという。仏壇にスイカをお供えして別の部屋にいたところ、ボンッ!という音が! 仏間を開けると、遺影に果肉がぶら下がり、天井まで種が届くなど、まるでサスペンスドラマの事件現場のような状態だったという。「そんなんやったらちょっと、見てみたいんと違うの?」とワクワクしている依頼者に、竹山探偵が「(爆発スイカを手に入れたとして、)どこで爆発させます?」と質問すると、依頼者と娘さんは声を揃えて「仏間」と回答。娘さん曰く、ご先祖様たちも笑ってくれるはずとのこと。

探偵が青果会社に爆発スイカの存在を問い合わせると、実際に見たことはないが、「熟しすぎたりして、果実内で発酵が進むことで炭酸ガスが発生し、内部圧力が上昇して爆発することはあり得る」との回答を得た。その状態のスイカは市場には入ってこないので、生産者の方に問い合わせることに。

滋賀県のスイカ生産者さんを訪問すると、「爆発した後のものは見たことがあります」という証言が取れた。熟れすぎて販売できないものを、数日放置したところ、ある朝爆発済みだったそうだ。生産者さん曰く、急激な温度変化や衝撃が、爆発の確率を高めるとのこと。探偵と依頼者は、熟れすぎているため、廃棄待ちのスイカを全ていただいた。

竹山探偵が自ら運転し、スイカを無事に持ち帰ることに成功した。仏間で爆発の瞬間をじーっと待つわけにはいかないので、依頼者の母が見守る中、スイカを遠心力で振り回したり、3人でバシバシ叩いたりと「衝撃」を与えるが、反応はない。

散々ストレスをかけられた挙句、竹山探偵に「めっちゃうまいやん。ぬるいけど」と不満そうに言われるスイカが不憫。

次は、「急激な温度変化」をスイカに与える作戦を実行した。熱湯で茹でてから氷水で急激に冷やしてみたところ、やはり何も起こらなかった。

竹山探偵は、爆発のメカニズムを科学の力で再現することに。そこで探偵が呼び込んだのは、サイエンスエンターテイナー・米村でんじろう先生の一番弟子の、チャーリー西村さんだ。スイカを爆発させた経験は、一度もない。

まず、クエン酸と重曹を使った方法にトライする。スイカの中で炭酸ガスを発生させたが、小さな穴が空いただけで終わってしまった。

次なる作戦は、水素と酸素をスイカに入れて、電気火花で点火する方法だ。もはやこれはスイカ爆弾では…? 導火線を弛ませて、スイカの果肉を浴びる気満々の竹山探偵がスイッチを押すが、残念ながら不発に終わる。肩透かしを食らった探偵に、「おいチャーリー」と責められた西村さんが、焦り顔でスイカ爆弾を調整する。

再度の挑戦で爆発成功! 「爆発スイカを見つける」から、「スイカを爆発させる」に主旨が変わったものの、依頼者母娘はそのカタルシスに「納得しました」と拍手喝采し、調査は終了した。

なお、この依頼VTRは、9月26日に放送された『探偵!ナイトスクープ』で公開された。
