「俺のダイエット手伝ってください!」 頼み込んだ家庭部の女子には秘めた過去が……『ファムファタル育成計画』第3話
気鋭のライトノベル作家とイラストレーターがタッグを組んだ、1話5分の4連作ショートアニメプロジェクト『週刊ラノベアニメ』。3作目に放送されるのは、日向夏が原作を、キャラクターデザインを桶乃かもくが手掛ける『ファムファタル育成計画』だ。
第3話では、愛されぽっちゃり主人公・阿多川祐樹(CV:山下大輝)と同級生、山田(CV:広瀬裕也)&鈴木(CV:白井悠介)のかけあいを機に、ダイエット計画が新展開を迎える!
2月。「なぜだ、なぜ減らない…!?」と、停滞する体重を見て頭を抱える祐樹。
昼休みも、サラダとおにぎりを前に悩む祐樹。そこへ、山田と鈴木が声をかける。
祐樹「食わないようにしてるのに減らねえ。てかたまに戻ってる。なぜだ。俺は空気で太るのか!?」
「お前の体でこの昼食は無理だろ」と告げたのは、オーバーサイズのスクールカーディガンがトレードマークのクールな鈴木。
「結局、我慢できずに後で食っちゃってるパターンだな」と話すのは、明るい天然少年の山田。
鈴木「カロリー計算してるか?」
祐樹「カロリー計算ってなんだよ!ほんと分かんないし!母さんも父さんもダイエット反対派だから家には常に食べ物は溢れているし。気が付けば体重戻ってるし」
祐樹「丸い方がカワイイと言われる身分なんだ俺は」
山田「愛され自慢か!」
「言っとくが俺は!デブなだけで遺伝子は強力だぞ!」と胸を張る祐樹。
「うちのオヤジもオカンも悪くない顔立ちだし。従妹の3姉妹は町内でも有名な美人三姉妹だ」

祐樹「見ろ!このぱっちりしたおめめ!」
鈴木「脂肪で大きさ半分になってるだろ」
鈴木「ともかく。祐樹は今良くないダイエットをやっている気がする」
祐樹「鈴木サマ~!俺にダイエットメニュー考えてくれえ~」
情報通の鈴木にすがる祐樹に、鈴木は「俺にできることは…フフン。この学校の生徒の個人情報を教えることくらいしかできないぞ」とニヤリと告げる。
鈴木「これが家庭部の部員。半分は料理できない幽霊部員なんだけど」
鈴木「こいつに当たってみろ。家庭部でいちばん栄養管理に詳しいだろう」
祐樹「ああ!行ってくる!!」
さっそくその女子生徒がいる教室を訪れた祐樹。
「すみませ~ん、緋山先輩いますか~?」
「あさぎ、あの子知り合い?」
「……知り合いじゃない、はずなんだけどさ」
あさぎを見つけた祐樹は笑顔で駆け寄り、「早速ですが先輩、俺のダイエットを手伝ってください!」と頼み込む。
あさぎ「いきなりなんでダイエット?」
祐樹「友達から聞きました。緋山先輩は家庭部でカロリー計算が得意だと! 俺、めちゃくちゃ痩せたいんです! ぜひ先輩の力を貸してください!!」
「なんで私がそんなことしなくちゃいけないの?」と戸惑うあさぎに、祐樹は「そりゃあ、ごもっともです。俺だって何も対価もなく頼もうなんて思っていません」と何かを差し出す。
祐樹「虎の子の食堂食券10枚組です!お納めください」
その時、あさぎの脳裏にある姿が浮かび上がり――。
「やめて!」とあさぎは祐樹の手を振り払い、「ごめんなさい!」と駆け出して去っていく。
「どうしよう。絶対変に思われた……でも」
そう呟くあさぎは、スマホを取り出し、2年前の自分の写真を眺める。
祐樹はあさぎのそんな過去を知るはずもなく、ひたすら「緋山せんぱ~い?」とあさぎの姿を探し回るのだった。
その体重は90キロ。ダイエット手伝ってくれる人、募集中!
この『ファムファタル育成計画』第3話は7月26日深夜に放送された。
本作のほか、アニメ4本が連続で展開される『週刊ラノベアニメ』は、ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネット『ANiMAZiNG!!!』枠にて放送。TVerでも無料配信。