気鋭のライトノベル作家とイラストレーターがタッグを組んだ、１話５分×４連作のショートアニメプロジェクト『週刊ラノベアニメ』。そのトップを飾るのは、『Re:ゼロから始める異世界生活』で人気の長月達平が原作を手掛け、羽咲うさぎ脚本×千種みのりキャラクターデザインでおくる『Jack the Reaper』だ。

そのタイトルが思い起こさせるのは、1888年にイギリスで起こった未解決連続殺人事件の犯人“Jack the Ripper”（切り裂きジャック）。Ripper → Reaperのもじりで、タイムリープもの×連続殺人ものを連想させるが、果たしてどんな作品なのか？ ラノベファン、アニメファンならずとも要注目のアニメーションだ。

ドラマの幕開けは、ある日の2時55分。
白い壁に囲まれた小部屋で目を覚ました「俺」（CV：石川界人）。しかし、俺には何も記憶がない。

「やべえ、何も思い出せねえ……」

そうつぶやく「俺」の前に現れたのは、ひとりの若い女性。その服装から、警察関係者のようだが……？

「何を突っ立っているんですか。早く座ってください」
そう女性にせかされるが、「俺」にはその相手が誰なのか、今どんな状況なのかがまったく理解できなかった。

状況を尋ねる「俺」に、「なんの冗談ですか」と苛立ち、涙をうかべる女性（CV：本渡楓）。

すれちがう会話。

やがて怒った女性は「もう知りません…！」と部屋を飛び出して行ってしまう。

「俺」が追いかけようとドアノブに手をかけたその時。
どこからか鐘の音が鳴り響き、現れたのは謎の男。

「俺」は、突然腹に鋭い痛みを感じ……その時、ようやく気づく。男の手が、自分の血に染まったナイフを握っていることに。
倒れ込んだ「俺」の上にその男は馬乗りになり、さらにナイフを突き立て……！

激しい痛みにうめく「俺」。しかし、気付くと痛みと傷が消え、部屋からその男は消えていた。

そこへ再び現れたのは、さっきと同じ女性。「何を突っ立っているんですか」
女性は同じ言葉を繰り返す。「なんの冗談ですか」「もう知りません…！」

「訳が分からねえ…！」

そう頭を抱える「俺」の背後から、再び鐘の音が鳴り響き……。

再び現れた男の手には、鋭いナイフが。後ずさり、追い込まれた「俺」の喉元に、男はそのナイフを振りかざし……！

さっきとは違う刺され方で、致命傷を負った「俺」。血を流し、もがき苦しむが……。

「俺」は再び、2時55分に目を覚ます。傷も痛みも消えた状態で。

ようやく、俺は気付く。「これ、やっぱ夢じゃねえ」
そこへ、みたび現れる、同じ女性。「何を突っ立っているんですか」

俺「同じセリフ、同じ流れ…それとあの痛み」

俺「時間が……巻き戻ってる……！」

5分間で展開されたのは、繰り返し描かれる主人公の死。連続殺人ならぬ、主人公の「死」のリープだった！

「俺」は一体何者なのか？ そして、彼を殺しにやってくるあの男は一体？
めくるめく連続死のドラマが幕を開ける！

『Jack the Reaper』をはじめとするアニメ4本が連続で展開される『週刊ラノベアニメ』は、ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネット『ANiMAZiNG!!!』枠にて放送。TVerでも無料配信。「タテドラ」、「Renta!」、「million」などショートドラマプラットフォームでは縦型アニメーションとして配信中。

なお、『Jack the Reaper』第1話は7月12日深夜に配信された。