「日本語とか日本の習慣は面倒くさい」のひと言にブチギレ! “面倒くさい”日本国民は、参院選で「外国人問題」をどう見る?
ここへ来て、参議院選挙の争点として急浮上している、「外国人問題」。実は、「裏金問題」が問題視された前回の衆議院選挙でも、X上の投稿数の第二位は「外国人問題」だった。
しかし、今回の選挙では「裏金問題」は鳴りを潜め、この「外国人問題」に関する投稿が急上昇しているのだ。
「一種の沸騰状況。各党、この問題に触れる演説が増えているんですね。自民党でも『外国人免許の切替問題について厳格化しました!』と訴えていたり」
と、政治ジャーナリストの青山和弘氏は語る。
「外国人問題」とは、主に投資目的の不動産取得、難民認定制度、オーバーツーリズムなどが挙げられる。
この問題が、なぜ今最大の関心事になっているのだろうか?
「やっぱり致命的だったのは、石破さんの失言が炎上したことでしょうね」
と指摘するのは、元内閣参与で京都大学大学院教授の藤井聡氏。
“失言”とは、今月9日の8党党首討論会において、
「(日本の労働力不足を外国人労働者が補うことについて)違法な外国の方ではなくて適法な方なんだけれども、この七面倒くさい日本語、日本の習慣、そういうものは、日本の政府の負担によってでも修得をしていただいて⋯⋯」
と発言したことだ。
「日本語とか日本の習慣で、僕らは生きているわけですよ。それを、『面倒くさいことやっている』って。なんか日本人はあかんことやってんのか?と、大きな問題になったんです」(藤井氏)
ここでポイントとなるのは、政治家の言葉の重要性。
“失言”は、参院選にどれほどの影響を及ぼすのだろうか。
この選挙期間で、政治家から発せられた“失言”と受け止められている言葉は、他にもある。
●「北方領土を除いて考えれば、日本一海外線が長いのは長崎県だ」(石破自民党総裁)
●「(2拠点移住推進の必要性を訴えて)運のいいことに能登で地震があった」(自民党・鶴保参院議員)
●「申し訳ないが高齢の女性は子どもが産めない」(参政党・神谷党首)
これらはすでに、SNS上で一気に広がっている。
特に選挙戦の終盤時期の“失言”は、選挙結果に大きな影響を与える。
前回の衆議院選挙では、「自民党が非公認の候補者たちに2.000万円を振り込んだ」という直前のスクープが、一気に与党を過半数割れへと追い込んだといっても過言ではないだろう。
こうして否が応でも注目が集まる結果となっている「外国人問題」に対し、各党はそれぞれ「外国人政策」として公約を掲げている。
迫る政権選択選挙。
「外国人政策」は、規制か共生か。
じっくり見極め、一票を投じたい。
今回の参院選について取り上げた情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)7月12日放送回は、動画配信サービスTVerで配信中。
