「もうコイツできない。おしまい」 小堺一機に延々1時間ダメ出ししたお笑いレジェンドとは!?
欽ちゃんの愛称で知られるお笑いレジェンド、萩本欽一との衝撃的な出会いや共演時の想い出を小堺一機が語った。「ただいま」の言い方だけで1時間ぐらいダメ出しされたという小堺。のちに萩本が明かしたその真意とは? そしてストレスが溜まった小堺がコント指導のあとにやっていたまさかの行動とは……!?
萩本欽一と言えば、1966年、坂上二郎と結成した「コント55号」が絶大な人気を得てテレビ界を席巻。その後、「欽ちゃんのどこまでやるの!」などその名を冠したレギュラー番組が軒並み高視聴率を記録。「視聴率100%男」の異名をとった。
そんな萩本について、「正直言って初めて会った時は、愛は地球を救うの人じゃないと思いました」と語ったのは小堺一機。萩本に会うため、関根勤と一緒に初めて自宅を訪れた時、「すごいヨレヨレのパジャマ着た寝癖のついたおじさんが金魚にエサあげてて、パッと振り向いたら大将なのよ。で、あーって驚いたら、いきなり俺の方指さして、『出入りで一番前になっちゃった弱いヤクザ、はい!』って言われた」という。
初対面でいきなりお題を振られ、思わず「弱いヤクザですか?」と聞き返した小堺。すると、萩本は「あ、聞いちゃった!聞いたら0点」とバッサリ。隣で「お前は?」と聞かれた関根が「『お前ら女房子供はいるのか?』って言います」と答えると、萩本は「それ普通の芝居だったら60点。コントだと30点」だと言い、「そこからずーっとコントとはどういうものかっていうのを話してくれた」と回想した。
続いて天野ひろゆきが「『ただいま』だけでもすごかったんですよね?」と尋ねると、小堺は萩本から「ちょっと小堺、ただいまって帰ってきてみな」と言われた時の想い出を。「欽ちゃんのどこまでやるの!」のセットで、小堺が「ただいま」というと、萩本が「違う!」「なんで出来ないんだよお前!」とダメ出しするやりとりが延々1時間ぐらい繰り返されたと明かした。
「大将がやると面白いんだよ。色んな『ただいま』があって」と小堺。しかし萩本はお手本を見せた後、「わかったか。俺のやったことやんなよ」と言うため、その後にやる小堺は「もういっぱいやって、汗かいた」ものの、萩本からは「もうコイツできない。おしまい」と言われ、コント指導は終了したという。
「ずいぶん経ってから、大将あれ何だったんですかって聞いたら、『あれはね、お前字しか言ってなかったの。ただいまって字を言ってるの。セリフになってないんだよ』」と言われたと小堺。「ただいまっていつ言うの?」と尋ねる萩本に、小堺が「家帰った時です」と答えると、萩本は「一日の最後だろ」と確認。その上で「お前の『ただいま』には、どんな一日だったかがない。だから俺は答えようがないんだよ。字だから。お帰りしか言えないんだよ」と教えてくれたと回想。小堺はその場では「『はあ』って言ったんだけど、わけわかんなくて…」と話し、笑いを誘った。
そんな「欽どこ」の収録は毎週水曜日だったが、「撮りが夜9時に終わっても1時間ぐらい廊下でダメ出しがあって、10時ぐらいになっちゃうの」と述懐。「あの頃、ディスコが夜中までやってたから、一緒に出てた子と、ちょっともうこのままじゃ帰れない、ディスコ行こうぜってなって。ばーって音楽が鳴ってる時に、『萩本死ねー!畜生!わけわかんねえな』」と言いながら、踊り続けたことを明かした。
なお、この小堺と萩本の余談は、7月9日に放送されたバラエティ番組『これ余談なんですけど・・・』で披露された。
