「ABCお笑いグランプリ」第46代王者はエバースに決定! 芸歴10年目ラストイヤーの快挙で「僕らが一番おもしろいと証明できた!」
デビュー10年以内の若手芸人が頂点を競う「第46回ABCお笑いグランプリ2025」が6月29日(日)、ABCテレビで生放送、ABEMAで生配信され、芸歴10年目のエバースが王座に輝いた。
今年で46回目を迎えた「ABCお笑いグランプリ」は、「ABC漫才・落語新人コンクール」として1980年にスタート。歴代の優勝者には、ダウンタウン、ナインティナイン、中川家、ますだおかだ、フットボールアワー、千鳥、かまいたち、霜降り明星ら、現在のお笑い界をリードするそうそうたる顔ぶれがそろう、若手の登竜門的コンテストだ。2012年の第33回大会からは現在の「ABCお笑いグランプリ」に名称を変更し、出場資格も「デビュー10年以内」「日本全国のプロのお笑い芸人」と広く門戸を開放。漫才、コント、ピン芸など、おもしろければ何でもありの“お笑い異種格闘技戦”を展開している。
今年の大会には、全国から542組がエントリー。熾烈な戦いを勝ち上がった12組の精鋭、金の国(ワタナベエンターテインメント)、家族チャーハン(吉本興業)、センチネル(太田プロダクション)、天才ピアニスト(吉本興業)、Gパンパンダ(ワタナベエンターテインメント)、ザ・マミィ(プロダクション人力舎)、エバース(吉本興業)、金魚番長(吉本興業)、ソマオ・ミートボール(吉本興業)、フースーヤ(吉本興業)、かが屋(マセキ芸能社)、ハマノとヘンミ(太田プロダクション)(以上、決勝戦ネタ順)が大阪・ABCテレビのスタジオで行われた決勝戦に集結。「M-1グランプリ2024」ファイナリストのエバース、「女芸人No.1決定戦 THE W」6代目女王の天才ピアニスト、「キングオブコント2021」準優勝のザ・マミィなど賞レース常連の実力派がそろった。
決勝戦の司会は山里亮太(南海キャンディーズ)と、女優の本田望結が担当。審査員には、昨年からの続投となる陣内智則、ユースケ(ダイアン)、岩崎う大(かもめんたる)、山内健司(かまいたち)に加え、「M-1グランプリ2020」王者のマヂカルラブリー・野田クリスタル、「M-1グランプリ2019」王者のミルクボーイ・駒場孝、「キングオブコント2018」王者のハナコ・秋山寛貴と3人のチャンピオンが新たに登場。幅広いジャンルのお笑い界の先輩7人が若手のネタをジャッジした。

まずはファーストステージ。12組が4組ずつ3つのブロックに分かれて4分のネタを披露。各ブロックごとに審査員7人の総合評価が最も高かった1組、計3組がファイナルステージへと駒を進める。
Aブロックでは、金の国、家族チャーハン、センチネル、天才ピアニストが対決。任侠映画によくあるシチュエーションを多彩なボケで演じきる漫才で爆笑をさらい、「もともと(舞台で)あまり緊張しないコンビだけど、今回はまったく緊張していない域まで達していた。漫才師としてかっこいい」と野田が絶賛した家族チャーハンが勝利した。

Bブロックには、Gパンパンダ、ザ・マミィ、エバース、金魚番長が登場。“お棺に入れて天国に持って行きたいもの”をめぐってヒートアップしていく漫才で「フレーズが全部おもしろくて全ハマり。ネタの中に2人の人間味が出まくっているのが強い」と山内が評価したエバースが勝ち上がった。
Cブロックでは、ソマオ・ミートボール、フースーヤ、かが屋、ハマノとヘンミが激突。加賀が演じる妖艶な女性占師と客の“運命の出会い”を熱演するコントで「たった4分で得られる満足感を超える4分を見せてもらいました」と秋山をうならせた、かが屋が制した。
ファイナルステージに勝ち進んだのは、かが屋、エバース、家族チャーハンの3組。ファーストステージとは異なる4分ネタで得点を競い合う。各審査員の持ち点は100点。かが屋がコント、エバース、家族チャーハンが漫才で挑んだ。
トップバッターのかが屋は、息子が母の思わぬ“闇”をのぞいてしまうシュールな設定のコントを披露。エバースは、喫煙者の町田を佐々木がおかしな理屈でやり込めるネタで笑いを誘った。家族チャーハンは、素朴な村人を怪演する大石が、江頭を振り回す漫才で喝采を浴びた。審査の結果、かが屋が649点、エバースが667点、家族チャーハンが652点を獲得。大接戦の末にエバースが第46代チャンピオンに輝いた。2人には、優勝賞金100万円とチャンピオンベルトが贈られたほか、翌日6月30日(月)にABCテレビの朝の情報番組「おはよう朝日です」(午前5:00~)、夕方のニュース番組「news おかえり」(午後3:40~)への生出演も決定。優勝の喜びや決勝戦の貴重な裏話などを明かす。
