『ポツンと一軒家』妻と離れてまで千葉の山奥で1人暮らし……なぜ? 76歳元銀行マンがあこがれ続けた“道楽(ロマン)の極み”
千葉県の山奥には、ログハウス風の一軒家がポツンと佇んでいる。この“ポツンと一軒家”は、元銀行員の76歳男性が、自力かつ1人で建てたものだ。男性は、ここと85キロほど離れた自宅で二拠点生活をしている。彼が、妻と離れてまでポツンと一軒家で暮らす理由とは……?
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かつて銀行員だった男性は、忙しい日々で疲れていた。そのため30代頃から「田舎暮らしをしたい」と思っていたという。その夢は、結婚してからも子どもが生まれてからも持ち続け、いざ叶えるために500坪もある千葉の山奥の土地を58歳で購入。手先が超器用な彼は、63歳頃から独学かつ1人でポツンと一軒家を建て始め、4年がかりで完成させた。退職後の現在は、85キロほど離れた自宅とポツンと一軒家で、二拠点生活を謳歌している。
息子家族は、春から夏にかけてポツンと一軒家へ遊びに来るのだそう。バーベキューや花火、流し素麺などが孫たちに大好評。妻も「たまには来る」そうで、定期的にポツンと一軒家は賑わっているが、基本的には男性1人だけで静かだ。
男性がこの地を選んだ理由は「(近所に)誰もいないから」。人目を一切気にせず、大自然の中で穏やかな時間を謳歌するという、若かりし頃から抱いていた夢がようやくかなったのだ。そのため彼には、この先ポツンと一軒家でどう暮らしていきたいという希望は特になく「このまま静かに過ごせたらいい」とのこと。
男性には、ポツンと一軒家を誰かに継承させる気持ちも全くない。「(自分の死後に)電気とガスの会社だけストップしてもらったら、あとはこのまま全部放っておいていい」とだけ、息子たちに伝えているそうだ。「俺がこの生活を求めたんだから、それを最後まで守れなんて……そんなの迷惑だよ、息子たちからしたらさ。だってこれは僕の道楽だから」と、男性は笑顔で語った。男性が二拠点生活を初めて早9年……。彼は、1人の時間をまだまだ謳歌していくつもりだ。
なお、長年の夢をかなえた元銀行マンは、6月22日に放送されたバラエティ番組『ポツンと一軒家』(ABCテレビ)で紹介された。男性の生き様と彼のこだわりのポツンと一軒家に「夢が詰まっているというか、ロマンというか」「信念がある生き方」などと、スタジオ一同は感動した。
