天国の父に見守られ、母の声援を受けて戦った共栄学園野球部3年生…声が戻った「夏の甲子園」がついに開幕

いつもスタンドで応援してくれる母親に「少しでも感謝の気持ちを伝えたい」と明かした共栄学園3年生のキャッチャー。最後まであきらめない球児と親子の絆に感動する高校野球のドキュメンタリー番組『熱闘甲子園』を無料配信中

8月6日に開幕した「夏の甲子園」こと第105回全国高等学校野球選手権記念大会。声出しが解禁された同大会の初日には、初出場・共栄学園中学高等学校(以下「共栄学園」)の試合が行われた。声援を送る母親と天国の父親に見守られながら、最後まで戦い続けた菊池選手が印象に残る。

菊池選手は、東東京代表・共栄学園野球部の中心人物である3年生のキャッチャー。小学1年生の時に父親を失った菊池選手を支えてきたのは、彼の母親だ。いつも大きな声でエールを送る母親のことを、菊池選手は「太陽のように明るく元気でたくましい存在」だと言う。さらに、「甲子園でもお母さんにホームランボールをあげて少しでも感謝の気持ちを伝えたい」と語った。

共栄学園の初戦の相手は、福島代表の聖光学院高等学校。2022年の夏の甲子園ベスト4に輝いた強豪校だ。共栄学園は得点できないまま相手に7点を取られてしまったが、7回表に菊池選手がデッドボールで出塁すると、代打・渡邊選手のヒットで初めて得点し、その後も2点を獲得して粘り続けた。

場所が変わっても、菊池選手の母親の声援はいつも通り太陽のように明るく元気でたくましかった。「楽しめ~!」「ナイスタッチ!」「ナイスファイト~!」といったエールも、菊池選手の名前を何度も呼ぶ声も、本人にしっかり届いた。最終的に共栄学園は初戦敗退となったが、菊池選手らが最後の最後まであきらめずに戦い続けた姿は、多くの高校野球ファンの心に響いただろう。

試合後に菊池選手は、「プレッシャーがかかる場面でも、いつもお母さんの存在があった」「安心したっていうか、全然緊張感なく楽しくプレイできた」と母親に感謝した。二人三脚で頑張ってきた親子が、涙をこらえて笑顔で抱きしめ合う姿が印象的だった。

共栄学園の初戦の様子が紹介された高校野球のドキュメンタリー番組『熱闘甲子園』8月6日放送回は、動画配信サービスTVerで無料配信中。土浦日本大学高等学校(茨城)と上田西高等学校(長野)、浦和学院高等学校(埼玉)と仙台育英学園高等学校(宮城)の試合も必見だ。

番組情報

熱闘甲子園
8月7日(水)〜決勝戦まで放送 ※変更の場合あり ※雨天等で全試合中止時は放送休止

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