日本初のスゴイ施設があった!? 阪堺電車の宿院駅近くに隠されたミステリー…空飛ぶクルマ並みの期待のアレとは?

阪堺電車の宿院駅(大阪府堺市堺区)目の前には、“違和感のあるもの”が描かれた絵がある。この絵の謎を、タレントの河合郁人とABCテレビの古川昌希アナウンサーが調査すると、かつて堺の海に、日本初のスゴイ施設があったことが判明した。なんと当時は、大阪・関西万博の目玉展示の1つ、空飛ぶクルマ並みの期待感があったらしく……!?
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謎の絵は、宿院駅の近くの宿院交差点にある。昔の宿院交差点の風景画で、阪堺線のほかに、謎の線路が描かれている。今は無きこの謎の線路こそが、“違和感”の正体だ。さっそく調査を開始した河合と古川アナは、謎の線路が大浜支線だと知った。

古川アナは大浜という名前から、海のそばにある大浜公園を思い出した。大浜公園といえば、かつては関西有数のレジャーランドだったことで有名。東洋一と呼ばれた水族館をはじめ、さまざまな施設が集結していた。実は大浜支線は、大浜公園内まで続いており、堺の中心地と結ぶための路線だった。


鉄道ライターの伊原薫さんいわく、今は無き大浜支線は、レジャーランド以外の目的でも多くの人々に利用されたという。当時の大浜公園には、「今では考えられないようなスゴイ施設」があり、その施設は、「現代の日本産業を支える重要な役割を果たしたもの」なのだとか。そこで伊原さんは、「もっともっと海の方に行ってください」「古川アナに乗れば、イイ推理が出てきます」と、河合と古川アナにアドバイスした。


伊原さんの言う通りに海沿いに来た河合と古川アナは、外国船が描かれた壁画を発見した。堺といえば、もともとは南蛮貿易で栄えた街である。そのため古川アナは、「現代の日本産業を支えたのは貿易」「大浜支線は貿易業に携わる人達を運んだ」と推理。この推理に河合も、「それめちゃくちゃありそう!」と納得したが、最終予想にするには決め手に欠けたため、2人は調査を続行した。


やがて、大浜公園に戻ってきた河合と古川アナは、気になったレンガ工場の跡地を発見し、調査することに。公園のメインゲートもレンガ製なことから、推理を変更し、「レンガ工場で働く人を運ぶ役割も大浜支線は担っていた」という最終予想を立てた。自信満々な2人だったが、推理の結果は100点満点中0点! 彼らが、答え合わせで合流した伊原さんから、「『海に行って』って言ってなんでこっちに来るんですか」「気分的に0点じゃなくてマイナス100点」「僕のヒント、ガン無視じゃないですか」とツッコまれたのは言うまでもない。

伊原さんが河合と古川アナに見つけてほしかったのは、海沿いにある航空輸送発祥記念碑。実は堺は、民間航空の発祥の地で、日本航空輸送研究所という、日本初の民間航空会社があったのだ。伊原さんいわく、当時は現地に飛行機の見物客が押し寄せたとのこと。この解説から古川アナは、「それこそ今、万博で空飛ぶクルマをみなさんが見に行くような感覚で、当時最先端の空の輸送手段を見守っていたんだ」と納得した。

伊原さんによると、「その会社(=日本航空輸送研究所)をつくった方は井上長一さん。のちに極東航空という会社をつくりまして、日本ヘリコプター輸送と合併しまして、できた会社が全日空、ANAなんですよ」とのこと。この解説に河合は、「だから古川アナって強調していたんだ!」とようやく理解したが、時すでに遅し。古川アナとともにうなだれた。

なお、大阪出身の古川アナでも「知らなかった!」と驚いた堺のこの歴史は、情報番組『newsおかえり』(毎週月曜~金曜午後3時40分、ABCテレビ)内の「古川×河合のなんでやねん!?」5月27日放送回で紹介された。

