300機のドローンが夜空に描くのは…30代女性2人が大阪で起業!大人も子どもも笑顔にするドローンショークリエーターの挑戦に密着!

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無数の光が夜空を彩るドローンショー。大阪・関西万博や国際的なスポーツイベントでも実施されるなど、ますます注目が高まっています。そんなドローンショーを企画・運営する会社を去年、大阪で立ち上げた2人の女性に密着しました。

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大阪・泉佐野市で2012年から続く「ENJOY!りんくう花火」は、毎年約5万人が訪れる人気のイベント。今年は初めて花火大会とドローンショーがコラボすることになりました。

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そのドローンショーを担当する「White Crow」は、堀内亜弥さん(35)と本山恵菜さん(34)が昨年設立したばかりの会社。堀内さんは泉佐野市出身。地元の一大イベントを成功させられるか、大きな挑戦です。

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近くに関西空港があり、幼いころから空に憧れがあったという堀内さん。大学進学を機に上京し、卒業後は人材会社に勤めていましたが、「自分が好きな仕事に携わりたい」と退社。情熱を傾けられるものを探すなか、「ドローン」に出会ったといいます。そして、2016年にアメリカのドローン操縦士免許を取得。ドローンオペレーターとして、空撮や測量などの仕事を手がけていました。

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一方の本山さんは埼玉県出身。東京の大学を卒業後、さまざまな職に就きましたが、どの仕事にも熱意を持てなかったとか。そんななか、友人に誘われて参加したBBQパーティーで堀内さんと出会うことに。2人はすぐに意気投合し、仲よくなりました。

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そのときから「起業したい」とよく口にしていた堀内さんを「やる気があるなら行動しないと」と叱咤し、背中を押した本山さん。最初は応援するだけのつもりでしたが、「すごく楽しそうに仕事をする」堀内さんの姿に心が動き、気がつけば一緒に起業することになっていたといいます。

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そんな「White Crow」がドローンショーを手がける「ENJOY!りんくう花火」の開催は4月12日。本番を間近に控えた3月下旬、ドローンを実際に飛ばし、不具合がないかを確認する飛行テストが行われました。

【動画】ショーにはまとまった数のドローンが必要なため、機材購入などにかかった費用はなんと数千万円単位!

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今回のショーで使用するドローンは300機。傷などの異常がないか確認しながら、定位置に並べていきます。1機ずつ手動で操作する空撮などとは違い、ショーでは複数の機体があらかじめ設定されたプログラムに沿って作動。すべての機体を安全に飛ばすためには、念入りな微調整と事前チェックは欠かせません。

そして迎えたイベント当日。協力会社からの応援スタッフも参加し、「White Crow」チームは万全の態勢で臨みます。今回、ドローンを飛ばすのは風が強くなりやすい海の上。国交省の規定で風速5mを超えると飛行禁止となるため、とても難しい環境です。

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ショーのスタートは午後7時。その10分前、6時50分時点の風速により、飛行を実施するのか中止するのかを判断することになりました。天候の変化に気を配りつつ、機材の準備を進める堀内さんたち。300機のドローンを並べて電源を入れ、最後の動作確認を行います。バッテリーの消耗を防ぐため、作業は時間との戦いです。

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そして6時50分、心配されていた風も問題なく、ショーは無事に始まることに。「5、4、3、2、1、点灯」。スタッフの声を合図に、色とりどりの光を放ちながら一斉に飛び立つドローン。会場の子どもたちから「すごっ!」「来た!」と声が上がります。

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ドローンが空に描くのは、泉佐野のキャラクター「ゆるナキン」が集まったみんなのために花火を作るオリジナルストーリー。ゆるナキンが花火玉を筒に入れると、本物の花火が打ち上がり、歓声はますます大きくなりました。

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約10分間のドローンショーは大成功し、多くのスタッフたちと喜びを分かち合う堀内さんと本山さん。夢中で走ってきた2人に、気づけばたくさんの仲間たちの力が加わり、大人も子どもも笑顔にする唯一無二のショーが出来上がりました。

ドローンショークリエーターのお仕事密着は、4月22日(火)放送の『newsおかえり』(ABCテレビ 毎週月曜〜金曜午後3:40〜)で紹介しました。

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