プラチナNISAは「利益が出なくても分配金は出る」しかし…「怖いで!」ほんこんツッコミの理由は?

高齢者限定の新たなNISA「プラチナNISA」は、ぶっちゃけ儲かるの? 家族に勧めて大丈夫? 利益が出なくても毎月金が手に入るのが魅力だが、その仕組みは…!? タレントのほんこんが、「そんなん怖いで!」とツッコんだ、プラチナNISAの“落とし穴”とは?

【動画】ほんこん「もっとはよ教えて~や!」「株式より全然安心するやん!」 プラチナNISAよりも良い金融商品がある!? 経済学者・髙橋洋一氏が紹介

プラチナNISAとは、岸田文雄前総理が石破茂総理に導入を提言した、新たな少額投資非課税制度(NISA)のこと。対象は65歳以上の年金生活者層で、従来のNISAでは購入できなかった、毎月分配型の投資信託を買えるのがポイントだ。これによって、たとえ利益が出なくても分配金が年金のように毎月手に入る。

しかし、実際はそんなに甘いものではない。政治ジャーナリストの青山和弘氏いわく、「投資信託なので、元本が割れる、損する可能性が必ずある」とのこと。さらに、「運用手数料がとられる」「元本が減っていく可能性がある」ため、「リスクを理解して慎重に選ぶべき」と青山氏は視聴者に呼び掛けた。

この説明にほんこんは「その元本を分配しとんのちゃうん?」と質問。青山氏が「儲かってなきゃそういうことになる。気づいたら(お金が)なくなってまっせみたいなこともある」と返すと、ほんこんはすかさず「そやろ? そんなん怖いで!」とコメントした。

そもそもプラチナNISAは“老後2000万円問題”を解決しようと、岸田前総理が考えたもの。根底には、高齢者の銀行預金やタンス預金を投資に回させ、日本経済を活性化しようという考えがある。しかしほんこんは「岸田さんのとき、経済ようなりました?」とポツリ。静かながらも強烈な呟きに、青山氏は苦笑するしかなかった。

経済学者の髙橋洋一氏も、プラチナNISAは「おすすめできません」と断言。「NISAって基本的に株でできているんです。株って実はね、高齢者になると長期運用ってハッキリ言えばできないんです。私の年でも、10年運用するのは無理です、というか、やらない」とのこと。「株は短期運用すればするほど、実はハイリスクハイリターンから逃れられない。経済理論って、ハイリスクハイリターンか、ローリスクローリターンしかないんですよ」と語った。

京都大学大学院教授の藤井聡氏も渋い顔。実際の実験結果に基づいて、「NISAをやるから経済効果があるっていう幻想が出回っているんですけど、全くそんな証拠はない」と語った。また、米トランプ政権が及ぼす世界経済の悪化懸念についても触れ、プラチナNISAについて「やる・やらないは自己責任」「リスクはあるということは理解しておくべき」と注意した。

なお、プラチナNISAは、5月10日に生放送された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)で取り上げられた。

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教えて!ニュースライブ 正義のミカタ
毎週(土)あさ9:30

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