気遣いを気付かれない、欲を自制できる、可愛らしい、アドリブがきく…これぞプロのイケメン!?
【ABCテレビの探偵!ナイショスクープ】
ABCテレビPRプランニング部のM原です。こちらのコラム、PR部員が番組のナイショな話をスクープするのが本筋なのですが、懲りずにまたまた、現在放送中のドラマ「around1/4(アラウンドクォーター)」(毎週日曜よる11時55分)のプロデューサーでABCテレビ東京制作部員の矢内Pにバトンタッチします!
こんにちは。こんなにも執筆の機会を頂けると思っておりませんでしたので、大変光栄ではありつつ恐縮しております。
今回の現場では、「プロのイケメン」とはこういうものなのだな、と痛感させられた事件が多発しておりまして、その一部をみなさんにお届けしたいと思います。
今回の撮影は、夜遅くまで撮影をお願いすることも少なくなかったのですが(皆さん、ごめんなさい)、少しでもキャストやスタッフの方が気持ちよく撮影ができるように、僕ができることは、気の利いたドリンクを差し入れするようなことくらいしか思いつきません。「美山加恋さんは、きっといま疲れているだろうから、喜んでくれるはず!」栄養ドリンクを買いに行こう!そう思った瞬間でした。
「これ、飲みません?」
そっと、ご自身のカバンから栄養ドリンクを差し出す、イケメンが…。佐藤大樹さん(まさにこのシーンの撮影中のお話)。
もはやこれは、質問です。 ご自身も長時間の撮影ご出演中なのに、いつ、そのドリンクを購入されてたのでしょうか?気遣いを気付かれない。そうか、これこそがプロフェッショナルなんだな、と。
花が咲いたように喜んでいらっしゃる美山さんを見て感じました。
また、別の撮影の日。佐藤さんからコーヒーの差し入れを頂きました。
「わー!甘いもの飲みたくなりますよね!」
クールな直己を演じている最中には感じない、松岡広大さんの無邪気な言葉をほほえましく思いながら、僕は甘いコーヒーを頂きました。
「でも、撮影中に太っちゃうかもしれないし、今日は我慢してブラックにしておきます」。松岡さん。言ってくださいよ。全部飲み切っちゃったじゃないですか。
欲を自制できる。これこそが、プロフェッショナル。コーヒーの甘さを胸に刻み、あの日から僕はダイエットを始めました。
「曽田さん、今日でクランクアップですね。寂しいです。」とお声がけしてみたところ、「いやでもね、今日のスケジュールにUPマークついてなかったんで、明日からも来ますよ!」。なんて可愛らしいんでしょうか。言葉も出ませんでした。こういうタイプのイケメンもいるんですね。曽田さん、勉強になります。
第1話で、店長の藤森慎吾さんから、みんながおにぎりを渡されるシーン。おにぎりの具を聞かれてすかさず、「ツナマヨたくあん」と答えた店長。あのセリフは完全に藤森さんと松岡さんのアドリブでした。
「さすが藤森さん、瞬間におもしろい具が出てくるな」なんて思っていたのですが、数日後の撮影で事件は起きました。
「ねえ、おにぎりの具何って言ってた?」。工藤さん。もしかしてあのアドリブをさらに活かすために、アドリブを乗っけてくれたんですか。視野が広すぎませんかね。すごいです。もはやイケメンです。
ご自身のことだけではなく、我々スタッフ一人ひとりにも、お心遣いを頂き、一緒に作ってくださったキャストのみなさまには本当に感謝の気持ちしかございません。
見逃し配信では、再生数が歴代のABCテレビ制作のドラマで1位ととても良い結果が出ていますので、引き続き皆様に愛される番組をお届けできるよう、スタッフ一同編集作業頑張ってまいります。
これからもご声援、ご視聴のほどよろしくお願いします。
▼執筆者プロフィール
東京制作部・矢内…日曜日生まれのドラマプロデューサー。先日産まれた息子と奥さんが無事に家に帰って来てくれまして、5人で賑やかな日々を送っております。
(スポニチアネックス「ABCテレビの探偵!ナイショスクープ」より引用)