駅伝ファン必見!「ACNエキスポ駅伝」 出場チームこれまでの成績振り返り【大学生編】

2024年秋から25年初頭の駅伝シーズンには、大学や実業団の各大会が行われた。3月16日に開催の「大阪・関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025」では、それらのレースで上位入賞を果たした有力チームが一堂に会し、史上初めて大学生と実業団が激突する。開催を数日後に控えてABCマガジンでは、大学生と実業団が今季主な駅伝でどのような戦績を残しているかをお届け。前編は、大学生チームを紹介する。

●〝3強〟が頂点を争った大学勢
大学陸上界には駅伝の主要大会が3つあり、10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝、1月の箱根駅伝を合わせて「学生三大駅伝」と言われる。昨年度の戦績や夏までのトラックシーズンの結果などから、今季は駒澤大学、青山学院大学、國學院大學の3強が軸と見られていた。そして、実際に学生3大駅伝では、上位3位までを3強が独占している。
出雲駅伝は國學院大が5年ぶり2度目の優勝を果たした。まずは鶴川正也(4年)が1区区間賞と好発進した青山学院大が2区で奪われた首位を3区で奪い返し、主導権を握る。駒澤大も負けじと4区でトップに立ったが、國學院大が後半の4~6区で3連続区間賞。5区でトップを奪うと、主将の平林清澄(4年)が駒澤大のエース・篠原倖太朗(4年)とのアンカー勝負で決着をつけた。
自信を深めた國學院大は全日本大学駅伝でも快走し、悲願の初優勝を遂げる。2区終盤から最終8区の半ばまで首位をひた走ったのは鶴川や黒田朝日(3年)らが活躍した青山学院大だった。しかし、出雲と同様、後半に主力を並べた國學院大が5区・野中恒亨(2年)、6区・山本歩夢(4年)の連続区間賞で巻き返し、8区で逆転して逃げ切った。4連覇中だった駒澤大は序盤に出遅れたが、長距離区間の7、8区で篠原と山川拓馬(3年)が驚異的な追い上げを見せて2位へ。青山学院大が3位に入り、初出場で7位と健闘した立教大学がシード権を獲得した。
新春の箱根駅伝を制したのは、至近10年で7勝と圧倒的な勝率を誇る青山学院大だった。初日の往路は1区からエース級を並べた中央大学がレースを支配したが、青山学院大は4区・太田蒼生(4年)の快走から山上りの5区・若林宏樹(4年)で首位に躍り出て往路優勝。翌日の復路は6区の野村昭夢(4年)が衝撃の区間新を打ち立てると、その後は圧巻の独走劇で後続を引き離し、2年連続8度目の栄冠を手にした。駒澤大は佐藤圭汰(3年)が7区で区間新をマークするなど見せ場を作ったが、前回に続く2位。史上6校目の「学生駅伝3冠」を目指した國學院大は、往路6位と出遅れた中、復路で挽回して3位でレースを終えた。
「ACNエキスポ駅伝」を制するのは、一体どのチームなのか!?「大阪・関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025」3月16日(日)あさ8時30分から。
