行方不明イケメン俳優がミャンマーで監禁され“丸刈り別人状態”に…、特殊詐欺に加担!?

ミャンマーとタイの国境近くには、特殊詐欺組織の拠点“KKパーク”が築かれ、なんと1万人以上の外国人が監禁されていた! 日本人のほか、行方不明だった中国の若手イケメン俳優もおり、特殊詐欺への加担や、身代金の要求などを組織に強要されていたという。

【動画】主な加害者も被害者も中国人! 特殊詐欺組織の誕生の原因は? なぜミャンマーとタイの国境が拠点に? 専門家が解説

特殊詐欺組織による東南アジア全体の被害総額は、約6兆8000億円以上に及ぶらしい。犯罪には1万人以上の外国人が加担させられ、その中の7000人以上が解放された。その中の1人が、1月に行方不明になっていた中国の俳優、王星(ワン・シン)氏だ。

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講談社『現代ビジネス』編集次長の近藤大介氏いわく、仕事でタイを訪れた王氏は、ある時を境に交際相手と連絡が取れなくなり、ミャンマーの特殊詐欺組織の拠点にいることが判明したという。この事件で中国国内が大騒ぎになり、タイへの観光客が激減。そこで危機感を覚えた中国とタイが協力して捜査し、今回の外国人一斉開放に至ったそうだ。

解放された王氏は、まるで別人。近藤氏によると、「(王氏は)すごくかっこいい俳優だったんですけど、髪の毛を切られちゃって。こういう哀れな写真が出たわけですよ。それで中国は衝撃を受けたんです」とのこと。

解放された外国人の中には日本人もおり、そのうちタイの警察に保護された2人はなんと高校生だというのだから、さらに驚きだ。裏社会の現場を取材してきたジャーナリスト・石原行雄氏いわく、高校生たちは、「オンラインゲームのチャット機能で(特殊詐欺組織に)誘われた」らしい。「言葉巧みに誘われて、例えば『ちょっと学校に行けてない』ということになれば、それで失踪してもわかりにくい。事件化しにくいっていうのでターゲットにされる」とのこと。

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ほかにも特殊詐欺組織の拠点では、日本の成人5人が見つかった。石原氏によると、「カンボジアで同じような組織があって、そこから逃亡してきた日本人も(自分と)コンタクトを取っている」という。特殊詐欺組織の全貌がまだ明らかになっていないため、解放されていない外国人の中に、日本人がまだいる可能性はありそうだ。

特殊詐欺組織にまつわるニュースに対して石原氏は、「今回の解放は一時的なもの! 今後また同じような犯罪拠点が築かれる!」とコメント。近藤氏も石原氏と同意見だ。訪日ビザの緩和について触れつつ、「日本も対岸の火事ではない。今後、日本が拠点になるリスクも!」と懸念した。

なお、アジア諸国に衝撃を与えた特殊詐欺組織関連の問題は、情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)3月1日放送回で紹介された。

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