比嘉愛未 「同じ熱量だ!」岩田剛典は物作りの職人のような感覚の持ち主
2025年1月の『旅サラダ』に、ドラマ『フォレスト』(毎週日曜・夜10時15分〜)で主演を務める比嘉愛未さんが出演。世界自然遺産に登録されている八重山諸島・西表島を旅しました。
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【比嘉愛未インタビュー前編 「生きてる限り一生、ゴールはないんだ」ゲータの滝に教えられたこと】
そんな西表島の原生林ともリンクするような、深い森の中に迷い込んでいくような人間模様が見どころのドラマ『フォレスト』について、また初共演にしてダブル主演となった岩田剛典さん(三代目 J SOUL BROTHERS)との撮影裏話など、たっぷりとお話いただきました。
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「私の代表作になりました」複雑な人間ドラマが交差する『フォレスト』に込めた想い
ーー今回、主演を務める『フォレスト』もまさに西表島の原生林ともリンクするような入り組んだ人間模様に翻弄されるスリリングさが見どころのドラマになっていますよね。
とっても迷路で、深い深い森に入っていっちゃいました……(笑)。内容は言えないんですけど、私の演じた楓もどんどん深いところに入っていくにつれて、急成長したりたくましくなって別人になっていったんです。撮影当初は想像していなかったような人物にクランクアップした時にはなっていて、それは他の役者さんとの演技のキャッチボールやスタッフさんの熱量に影響されて、演じている自分でもコントロールできないぐらいに役が膨らんだというか……みんなに感化され続けた結果だと思います。
役者のみんなも先の展開が気になって「どうなるの!?」と刺激を受けながら演じていたので、リアリティーショーに近いような予定調和じゃない驚きやスリルがあるはず。さきほどのジャングルのトレッキングと同じで、ゴンドラに乗ってまっすぐ頂上まで行けたら楽だけど、ぐねぐねと入り込んだ道を歩くからこそ気づくこともあるし、成長できる。そういう意味では『フォレスト』も、回を重ねるごとにどのキャラクターも深みも面白みも増しながら、全体の調和が取れてすごく面白い作品になっていくと思います。詳しくは言えないんだけど……本当に観て欲しい!!
ーー岩田剛典さんとは今回が初共演にしてダブル主演となりました。はじめましての印象や現場はいかがでしたか。
まず、初めて会った印象で「同じ熱量だ」って感じました。主演だからといって自分たちだけが頑張るんじゃなくて、俯瞰で見て「みんなでいい作品にするにはどうしていこうか」という物作りの職人のような感覚を持ってらっしゃる方だなと。私も割とそういうタイプで、撮影部や演出部、照明部、メイク部などたくさんある中の俳優部の一員だと思ってるからこそ、みんなのために手を抜かない覚悟を持っている。そこも一緒で役者としての姿勢もすごく尊敬できたので、なんの不安もなく演技ができました。何か特別なことがあるわけではないんですけど、そばにいてくれるだけで心強くて安心できる、自分の味方がいてくれる存在だったのでとても助けられました。
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ーー同じ熱量でぶつかりあえたからこそ生まれた信頼関係のような?
まさに信頼関係をすぐに築くことができたからこそだと思います。どんなに大変なシーンがあっても乗り越えられましたし、一緒のシーンじゃなくても岩ちゃんも頑張ってるんだろうなと思えば自分も頑張れる。そういう同じ目的意識があったから、強い絆が生まれたんじゃないかなと思います。
ーーキャスト陣もスタッフもチームで一丸となって作られたことが、ドラマを観てもSNSなどでのみなさんのオフショットやコメントを見ていてもすごく伝わってきました。
内容はすごくシリアスで大変だったんですけど、本番以外はスタッフのみなさんもとても明るくて、いつも笑わせてくれたりコミュニケーションを取ってくれたからどんよりした空気とかでは全然なくて。だからこそ切り替えられたし、また現場に行きたいなと毎日思ってました。だから撮影が終わってもうすぐ1ヶ月ぐらい経つんですけど……早くもロスですね(笑)。みんなに会いたい。でも、みんなのおかげでここまで来れたから、またどこかでご一緒できた時にお返しできるように……「あの時は楽しかったね」と言えるように、続けていかないとなって今は思っています。それぐらい濃い作品で、私の代表作になったと思っています。これまでもターニングポイントはいくつかありましたが、人生の大事な節目にこの作品とチームに出会えて本当によかったなと思っています。
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ーーちなみに『フォレスト』は、恋人の知らない一面を知ってしまったことをキッカケに、物語の深みにどんどん迷い込んでいく……というお話ですが、共演者のみなさんの意外な一面を見た!というエピソードはありますか?
岩ちゃんは、完璧で隙がないパーフェクトな人というイメージで実際にそうなんです。だけどあの方、大事なシーンに限ってお腹をよく鳴らすんです。 ぐうーーーって(笑)。人間らしいですよね!
楓の母・鈴子を演じている(松田)美由紀さんは、本番ギリギリまでお話をされているようなチャーミングでユーモアたっぷりな方なんです。本当に大好きな方で、いつも「美由紀さんに会いたい!」「あ、今日は美由紀さんに会える日だ!」って楽しみになって。だけど楓はお母さんのことが嫌いで距離を置きたいと思っているから、現実と役の切り替えが話が進めば進むほど難しかったですね。美由紀さんのことが大好きな想いが隠しきれなくて、漏れ出ちゃう……みたいな(笑)。
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ーー大好評ですが、この先も反響が楽しみですね!
今まで出演してきた連続ドラマは、放送開始の1ヶ月前に撮影が始まって数話目ぐらいを撮影中にオンエアされることが多かったんですね。だけど今回はクランクアップしてからのオンエアなので、すごくそわそわしています……。緊張するから1人で正座して観たいぐらい。役者を始めたばかりの頃に、自分の出た作品を観るあの気持ちに近いんです。そういった意味でも初心に帰っていますね。
ーー考察したくなるドラマ展開だからこそ、SNSでも盛り上がりそうですね。
私も一視聴者として、皆さんと一緒に盛り上げていきたいなと思っています!本当に大切な作品になったので、ぜひ観てください!
(取材・文/大西健斗)
ドラマ『フォレスト』は、ABC・テレビ朝日系列で毎週日曜よる10時15分放送。放送終了後、TVer、ABEMAで見逃し配信。
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