“普通の風邪”がインフル&コロナ同様5類感染症に? 「普通の風邪は200種類以上ある」「厚労省って何考えてんですかね」医療のスペシャリストが怒り
人との接触が増える年末年始には、インフルエンザ、新型コロナウイルス、マイコプラズマといった3つの感染症が流行しやすい。こうした「トリプルデミック」が世間で懸念されている中で、いわゆる「普通の風邪」を2025年4月7日から5類感染症に位置づけることを、厚生労働省が決定した! これに対して、医療のスペシャリストは怒りが爆発!?
【動画】“風邪5類騒動”に加えて“103万円の壁”引き上げ……2025年の日本国民の生活はどうなる!?
厚生労働省が定める感染症は、1類にエボラ出血熱やペスト、2類に結核やSARS、3類にコレラや腸チフス、4類にE型肝炎・マラリア・狂犬病、5類にインフルエンザや新型コロナウイルス感染症が分類されている。この5類に、「急性呼吸器感染症」が追加されるのだ。急性呼吸器感染症とは、発熱、せき、鼻水、のどの痛みといった症状の総称で、いわゆる「普通の風邪」である。
厚生労働省の元医系技官で医療のスペシャリスト・木村もりよ氏いわく、「普通の風邪は200種類以上ある」という。「私たちが知らないウイルスが山ほどあって。これをすべて網羅してどうやって報告するんですかっていう」と、木村氏はため息をついた。
感染症の分類といえば、新型コロナウイルス感染症を2類から5類へ移行させるかどうかというひと悶着が、2年前にあったことでお馴染み。そのせいもあってか厚生労働省は、「次の世界的なパンデミックは、呼吸器の感染症で起きるとも(言われている)。万が一に備えて、調査体制を充実させていきたい」と考えて、今回の分類を決めた。普通の風邪が5類感染症に分類されると、指定医療機関による定点把握の対象になって報告が必要になるため、病院の負担が増えるのは目に見える。
「厚労省って何考えてんですかね!?」「また意味が分からないことを始めた!」「一体、どれだけ国民のことを苦しめれば気が済むんでしょうかね!?」など、木村氏の厚生労働省への怒りは収まらない。彼女は、“風邪5類騒動”によって医療機関の受診・検査を受ける人が増加する=「過剰医療の無限連鎖の始まり」ではないかと考えている。さらに木村氏は、「表向きの理由は、新型コロナの対応が遅れた中国の二の舞を懸念。実際の本音は、コロナでのミスをごまかしたいだけ!?」と持論を述べた。
厚生労働省の真意はさておき、普通の風邪が5類になれば、これからの国民の生活に何かしら影響を与えることは間違いない。なお、風邪5類騒動は、12月14日に放送された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(ABCテレビ)で詳しく紹介された。