57歳芸人、12時間に及ぶ「祭り界のマラソン」に挑む 「岸和田だんじり祭」に挑戦!
【動画】57歳芸人が限界突破!4tのだんじりを曳く過酷な祭りの魅力に迫る
11月11日(月)の『なるみ・岡村の過ぎるTV』は、関西の迫力ある祭りを取り上げる年に一度の恒例企画をOA。今回は関西一過酷で危険過ぎる秋祭り「岸和田だんじり祭」に、番組のお祭り男・藤田兄さんが参加した。
江戸時代から300年続く「岸和田だんじり祭」は、12時間もの間にわたって重さ約4tのだんじりを曳き、街中を駆け巡る全国屈指の過酷な祭りとして知られる。今回、藤田兄さんは本番の3週間前から、祭りに参加する岸和田市の22町の中の南町の組合に参加。シャイだが優しい南町のお祭り男たちとコミュニケーションをとりながら準備に取り掛かる。
だんじりを曳く原動力となるのは、高校生〜20代からなる青年団が担う・曳き手。祭りに備えて、走り込みの練習をしているということで藤田兄さんも参加することに。夜遅くの真っ暗な倉庫街に呼び出され、恐る恐る待ち合わせ場所に向かう藤田兄さん。そこではなんと、3tトラックをだんじりに見立てて曳いていた! これを毎日2時間、何度も行っているという。中でも熱が入っていたのは、22町の中で南町だけが行うスライディングという技。だんじりがコーナーを曲がりやすいように全体重を乗せて制御する、失敗が許されない危険な技だ。この技を成功させるため、男たちは何度も練習を重ねた。
藤田兄さんも曳き手に並走して走り込むものの、57歳にはあまりに過酷過ぎるトレーニング。20代の勢いになかなか追いつけず離される。しかし、持ち前のガッツで諦めることなく食らいつくひたむきな姿を見て、南町のひとたちも認めてくれたのか、心の距離が一気に縮まった。
4tのだんじりを曳きながら、長時間にわたる激しいスピードのアップダウンがエンドレスに続くため、「祭り界のマラソン」と呼ばれるほど過酷な岸和田のだんじり。前日の試験曳きでは、本番さながらに2時間も走り続け、さすがの藤田兄さんも一度リタイアして外から見守る。
そしていざ本番。朝4時に集合して、ボルテージが高まりきった南町の一同。藤田兄さんも贈られた法被を羽織っていざ出発! 離されても、離されてもついていく藤田兄さん。途中、熱中症の心配もあるためスタッフに止められるも、「大丈夫です!」と安全管理しながら走り続ける。見せ場となるやり回しでの大技・スライディングでは、スタジオのなるみ&岡村も声が大きくなるほど緊張の場面に。観衆が見守る中、見事に成功!藤田兄さんも悔いがないよう自分を奮い立たせ、そして仲間の応援をエネルギーに替えて、無事完走することができた。
12時間にも及んだ祭りが終わると、南町の仲間から藤田兄さんの頑張りを讃えて花束が贈られた。大号泣する藤田兄さんをみんなで胴上げする感動のエンディングに。岸和田の人たちが「このために生きている」と口をそろえる「だんじり」の魅力を追体験できるような一大ドキュメントとなり、なるみ&岡村にも「ギャラクシー賞、狙えるんちゃう?」と言わしめた。