「不安しかない」「選ばれると信じて」プロ野球ドラフト会議 “センバツベスト8”阿南光・吉岡暖&井坂琉星バッテリーの運命やいかに…
去る10月24日にプロ野球ドラフト会議が行われ、123名(支配下69名、育成54名)のプロ野球選手が誕生した。この“運命の1日”に不安と期待で胸がいっぱいだった、徳島県立阿南光高等学校(以下「阿南光」)の“一心同体バッテリー”にカメラが密着した。
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阿南光の一心同体バッテリーとは、3年生の吉岡暖選手と井坂琉星選手。吉岡選手は、最速146キロのストレートと、切れ味の鋭い変化球が武器のエース投手。「センバツ(第97回選抜高等学校野球大会)」ではチームをベスト8に導き、「夏の甲子園(第106回全国高等学校野球選手権大会)」への出場は惜しくも逃したが、その活躍ぶりは話題となった。そんな吉岡選手を中学時代から支えてきたのが、キャッチャーの井坂選手だ。
相性抜群の一心同体バッテリーは、高校卒業後に別々の道へ。吉岡選手はプロ、井坂選手は野球を辞めて選手のケアをする仕事を目指し、いつかまた共に歩む日を夢見ている。そんな彼らは、プロ野球ドラフト会議当日にどんな思いだったのか? カメラが密着すると……?
開口一番に「マジで不安です」と語ったのは、吉岡選手だ。続けて彼は、「みんな期待してくれているっていうか応援してくれているんで。本当に不安しかないです。自信もないですし。とにかく選んでくれっていう、そういう気持ちだけです」と吐露し、プレッシャーに圧し潰されそうになりながら指名を待つことに。この日の阿南光には、多くの報道陣が詰めかけたほか、井坂選手の姿もあった。「ちょっと緊張はしているんですけど、選ばれると信じていい報告を待ちたいと思います」と、井坂選手は相棒の武運を祈った。
さっそくプロ野球ドラフト会議が始まるが、吉岡選手の名前はなかなか呼ばれず、あっという間に支配下選手の指名は終了。一心同体バッテリーは緊張と不安でいっぱいになるが、横浜DeNAベイスターズが育成2位で吉岡選手を指名した! 井坂選手ら仲間たちに胴上げしてもらった吉岡選手は、「感無量というか本当にホッとしました。1日でも早く支配下に上がって、1軍の世界で結果を残せるように頑張っていきたいと思います」と笑顔だ。
吉岡選手を一番近くで見守ってきた井坂選手にも、嬉しい報告が。なんと、理学療法士専門学校への進学が決まったのだ。「次はスポーツトレーナーとかケアとかの方面で、また暖と関われるように、自分も一緒に切磋琢磨して頑張っていきたいと思います」とのこと。一心同体バッテリーが、近い将来違う形で再会できることを願わずにはいられない……!
なお、阿南光の一心同体バッテリーの密着映像は、11月10日に放送されたスポーツバラエティ番組『ぺこぱのまるスポ』で公開された。