“フルーツ王国”の異名をとるほど果樹栽培の盛んな和歌山県。なかでもフルーツの収穫量が特に多いのが紀の川市です。そんな街に今年の１月、洋菓子店「ＫII」がオープン。店主の谷本久実さんは和歌山の旬のフルーツを巧みに使うパティシエールです。

「ＫII」の店内には焼き菓子のほか、ショートケーキやフルーツタルトも。ケーキ作りでは、フルーツの美味しさを大切にしている谷本さん。和歌山の素材をメインに使い、味も見た目も無理に手を加えずシンプルに作っていきます。商品のポップには生産者の名前が記されており、素材の作り手をリスペクト。

また、和歌山の季節を感じて欲しいと、紀の川の“旬”も大切にしながらフルーツをセレクトします。店内にはイートインコーナーも設置。イートイン限定のマーマレード付きチーズケーキや、世界中から厳選した豆を焙煎したコーヒーも楽しむことができ、開店と同時にお客さんが続々と訪れる人気店となりました。

定休日も生産者のもとを訪ね、仕入れをする谷本さん。愛情いっぱいにフルーツを育てる農家さんを回ります。知らなかったフルーツや旬について学ぶ日々。今も勉強は欠かせません。

紀の川に生まれ、幼い頃からお菓子作りが好きだった谷本さん。製菓専門学校を卒業し、１９歳から神戸の有名洋菓子店で９年間修業した後、フランスに渡り、フランス菓子の基礎を学びました。帰国後、東京のレストランでシェフパティシエールを務めていたときに出会ったのが故郷のフルーツ。その品質の良さに驚いた谷本さんは、紀の川に戻り、お店を開くことを決意したのです。

ケーキ作りを通して地元の食材の魅力を発信する谷本さん。新たな依頼を受け、新作のお菓子作りに奮闘する日々に密着します！

『LIFE～夢のカタチ～』は、11月9日 土曜　午前11時から放送。（ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり）

KII（和歌山県紀の川市）

今回の主人公、谷本久実さんが1月に開いた洋菓子店。地元和歌山の旬のフルーツにこだわったシンプルなケーキが人気。連日お客さんが詰めかけている。