デビュー10周年のアニバーサリーイヤーを迎える男性アイドルが「もう一度経験したい」と語る人生の場面は?
デビュー10周年のアニバーサリーイヤーを迎えているWEST.の桐山照史さん。グループのメンバーとしてコンサート・音楽番組だけではなく、バラエティにも引っ張りだこの桐山さんは、この11月から東京・大阪・愛知でミュージカル「グラウンドホッグ・デー」に出演します。
桐山さんの元気の源は?演出の福田雄一さんとの縁は?もう一度経験したい人生の場面って?共演者とどうやって仲良くなる?忙しい桐山さんだからこそのユニークな答えは、きっと皆さんを前向きな気分にさせてくれるはず…!
ABCマガジンでは、以前に「おはよう朝日です」「newsおかえり」でも放送したインタビュー、未公開部分も含めて今回特別にたっぷりとお届けします!
―アメリカのラブコメディ映画「Groundhog Day(邦題:恋はデジャ・ブ)」が原作のミュージカルです。いまどんなお気持ちですか?
これを僕がミュージカルで演じさせてもらえるんやって聞いて、嬉しいです。
それに、台本がまた面白い!
本がおもろいって、すごくハードルが高い!僕たちが演じた時に越していかなきゃいけないんで。期待や楽しみと同時に、プレッシャーもあります。
―演出・福田雄一さんとのタッグはいかがですか?
福田さんとは本当に初めてで、お会いしたこともなくて。福田さんが僕を指名してくださったと聞いて、『え?僕?何で?』って。今回翻訳の福田響志さん(※福田雄一さんのご子息)が言うには、『昔、桐山くんが出ていた学園モノやパン屋さんの役をやったドラマ(※1)を家族で観ていて、福田家の食卓で桐山くんの名前がちょくちょく出てたんだよ』と。
何て光栄なんだ!すごくありがたい…でも、そのドラマ、10年くらい前なんですよ(笑)
もうちょっと前にオファー来なかったんかなって(笑)
―大切な人材だから「寝かせて」おいたんですかね?
寝かせすぎ(笑)。でもでも!嬉しいです。まあ、タイミングですよね。たまたまお互いのタイミングが合ったこの2024年にタッグを組ませてもらえました。
―主人公フィルの役どころは気象予報士。気象予報士さんの仕事をチェックしてましたか?
今毎日のようにニュースを観てます!でも気象予報士になろう、と思わないです(笑)。
僕らの仲間ですと、Snow Manの阿部くんが気象予報士の資格を持っていますが、取るのがすごく大変だと聞いています。
僕が演じるフィルは、自信家で傲慢なところもありますが、そんな大変な試験をクリアしてきたら、そりゃ自分に自信持つんでしょうね。
―フィルと桐山さんを比べてみて、共通点もしくは全然違うところはどこですか?
僕は自信家ではないですけど、自分がやっている仕事に対しては自信は持ってます!うん。やっぱり自信を持ってマンキン(※2)でお仕事をさせてもらっているのはちょっと似ているかな。
―今回のストーリー、主人公が朝起きたらまた同じ日が繰り返されます。桐山さんは毎日同じ日、耐えられますか?
(即答で)無理です!僕は毎日違うことしたいので。あれ?じゃあ、なんで毎日同じ台本を演じる舞台をやってんねんって話ですけど(笑)。
刺激をやっぱり求めたくなります。だからお話をもらったときにすごく考えましたね。自分だったら毎日同じ日を過ごすってなったらどうするだろうって。
体のことを気にせず食べたいもの食べて、お酒も二日酔いを気にせず飲むとか。そういう当たり前のごく普通なことをまず思いつきました。でも、台本を読んだり、映画を観たりしたら、繰り返す時間は何年何十年かもしれないって。だから、自分の想像を超えてもっともっと同じ日を繰り返すってことを考えないといけないなと思いましたね。
―桐山さんは、もう1回この日を過ごしてみたいな、ってありますか?
(しばらく考えて)…そうですね…あ!0歳から5歳くらいまでをもう一回やってみたいです。当たり前ですけどそのころの記憶がなくて。
でもその時期って父や母はめちゃくちゃ頑張っていろんなところへ連れてってくれたりもしてたと思うんですよ。その記憶をもう一回(自分の頭の中に)入れたい。両親は自分にどういうふうに接してくれてたのかな。それはもう一度経験してみたい。
―いよいよ稽古も始まります。キャストの皆さんとどうコミュニケーションをとっていきましょうか?
(即答で)毎日ご飯に行きます(笑)。いっぱい喋って、いっぱい喋って。
食事の場のコミュニケーションは大事にしています。芝居の話だけではなく、食事の席で聞くその人のバックボーンを聞くと、深い関係になれて、ステージ上でも活きる気がするんですよね。関西は僕のホームですから、ちっちゃいときからよく行かせてもらってるお好み焼き屋さんとか焼き肉屋さんを紹介したいな。大阪公演でこのカンパニーのみなさん、太ると思いますよ(笑)。みんなそうなったときに同じ日ずっと繰り返したらいいのにね(笑)
―桐山さんは朝からとっても元気なイメージです。朝の元気の秘訣、源ってなんですか?
いっぱい食べていっぱい寝る、じゃないですか。あとはやっぱり朝ご飯はちゃんと摂るようにしてます。
―毎朝必ず行うルーティーンは?
僕、ワンちゃん飼ってるんですけど、ワンちゃんにご飯あげたら、その足でジムに行きます。
僕は台本をランニングマシンの上で覚えるんです。
でもランニングは嫌いです。嫌いなことって早く終わらせたいんですよ。例えば今日は2ページを覚える、と決めてランニングマシンで走ります。覚えたら、ランニング終われるんで。早くランニングを終わらせたいから、セリフも勝手に入ってきます。以前体を絞らないといけない作品に出会ったときに、生み出した技です。
基本的にはジムで声出さずにやってますけど、たまに喋ったりしてしまって、横の方に、「え?何この人?」みたいに見られます(笑)。でも、今回は大声で言われへんぐらい毒吐いているセリフが多いから、やってしまったら大変!
―地元大阪公演はホーム感はありますか?
あります!やっぱり関西で生まれ育ってますから。今回新歌舞伎座さんの舞台には僕は初めて立つので新しい場所に立てるウキウキもあります。
―新歌舞伎座といいますと、上本町駅のところに大きい幟(のぼり)が立つわけですが。
あれって自分で作らないといけないんですか?え!?作ってくれるんですか!(スタッフうなづく)ええっ!幟(のぼり)立ててほしいから来年も何かの作品でお世話になっていいですか?(笑)。
だって1回きりで終わったらもったいないですよね。嬉しいです!のぼりの写真撮ろうっと。インスタ載せようっと♪
―大阪のファンの反応は楽しみ?
関西の方はすごく笑ってくれるのと同時に、ライブでもそうなんですが1テンポ早く突っ込んでくれます(笑)。笑いには厳しいところですから、ある意味僕にとってオーディションじゃないですか?(笑)
ミュージカルは音楽の面白さとか会話劇のテンポの面白さとか、僕らが動きの面白さとか。笑い一つで言っても、いろんな笑いがあるのでその辺を楽しんでいただけたら嬉しいですね。
※1…2013年NHKにて放送された「真夜中のパン屋さん」
※2…関西お笑い用語で100%全力の意味