「恐怖をあおるデマ」「根拠のないウワサ」はホント? 北朝鮮のウクライナ侵攻参戦疑惑に専門家は…
いまだに続くロシアのウクライナ侵攻に、なんと北朝鮮が参戦するかも……!? その疑惑は、北朝鮮がロシアに兵士を派遣したという情報があるからだ。両国は疑惑を否定したが、専門家いわく実は……!?
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北朝鮮とロシアといえば、6月に露朝首脳会談を行い、包括的戦略パートナーシップ条約を結んだことが記憶に新しい。「有事の際に相互支援をする」といった内容が含まれるこの条約が、いよいよ発揮するのかもしれない。
その疑惑を持っているのは、韓国とアメリカだ。10月23日に韓国の情報機関「国家情報院」は、「北朝鮮軍の特殊部隊の兵士約3000人が、ロシアに派兵されて適応訓練を行っている」と発表。その派兵数が、「年末までに1万人余りになる」と分析した。さらにアメリカの大統領補佐官も、ホワイトハウスのYouTubeにて、「(兵士たちは)訓練後にロシア西部に移動し、ウクライナ軍と戦闘を行う可能性がある」という分析を発表した。
韓国とアメリカの推測を、ロシアと北朝鮮は、「恐怖をあおるデマ」「根拠のないウワサ」と否定。しかし、軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は、「(本当は)ロシアは、北朝鮮からの派兵をこっそり秘密裏に行いたかった」と考えている。
黒井氏いわく、ロシアが秘密裏に派兵したかった理由は、切実な兵士不足が原因とのこと。「これまではロシア国内で、志願兵には一時金とかいって数十万だったんですけど、場所によっては数百万の高給を出しているんですけど、それでも人が足りない」そうだ。このことから彼は、「北朝鮮からこっそりロシア軍のフリをして、秘密工作をやりたかったんだけど(他国に)バレてしまったというのが今の状況」と推測した。
さらに黒井氏は、北朝鮮の軍事参入が本当であれば、「韓国が攻撃兵器をウクライナで出すことを検討している」とコメント。彼いわく韓国としては、「ロシアから核ミサイルの技術がどんどん来るとか、朝鮮(半島)有事のときにロシアがバックにつくとか」といったことを恐れているという。ここまで問題が発展すると、いずれ朝鮮半島有事から、台湾有事につながるおそれがあり、そうなると日本にも必ず影響が出るだろう。もはや、「自分には関係のない外国の出来事」では済まされない深刻な状況だ。
なお、これら不穏な空気が漂う露朝問題は、10月26日に放送された情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』で紹介された。