100年以上続く、先祖の遺した希少な唐辛子 “唯一の味を次の世代へ”祖母から受け継いだ女性の願い
兵庫県⻄宮市の閑静な住宅街に佇む、希少な国産唐辛子の専門ショップ『唯一味』。宮﨑可奈子さんが、先祖代々守り継いできた国産の唐辛子を祖母から受け継ぎ、お店をオープンさせました。唐辛子は国内消費の大半が輸入品で、国産は希少。そのなかで唯一味は100年以上前から栽培され、今も佐賀県唐津市の畑で昔ながらの製法で育てられています。
辛いのに甘味があり、華やかな風味の唯一味。受け継いだ在来唐辛子の美味しさを伝えたいと、可奈子さんは同じ志を持つ仲間と商品を開発します。 ⻄宮の店内には唯一味を使った七味や一味、唐辛子みそ、キッシュなど、 様々な商品が並びます。なかには、チョコと唯一味を絶妙にブレンドしたカヌレまで。
夏の終わり、佐賀県唐津市にある畑で唐辛子の収穫がスタートしました。9月中旬が収穫の第一ピークで、10月に第二のピークを迎えます。これまでは母に教わり、ご両親に手助けしてもらいながら可奈子さんひとりで収穫していましたが、今年は唐津に妹さんが移住。今年の唯一味は妹さんのデビュー作となるのです。
唐辛子は、毎朝、完熟したものだけを手摘みで収穫し、天日で1日干し、乾燥機にかけ、しっかり乾燥させてから、⻄宮の工房へ。可奈子さんは初物の唯一味を粉砕し、加工して、各調味料を製造していきます。今年の初物はどんな味に仕上がるでしょうか。先祖代々守り継いできた唐辛子を次の世代につなぎたいと願う可奈子さんの奮闘の日々に密着します。
『LIFE~夢のカタチ~』は、10月19日 土曜 午前11時から放送。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)
唯一味(兵庫県西宮市)
代々100年以上受け継がれた国産在来種の唐辛子を生産・加工・販売