思春期300人に聞いた「親にイラッとし過ぎる瞬間ベスト7」 子どもとの接し方を徹底解説
10月7日(月)の『なるみ・岡村の過ぎるTV』は、大阪の思春期を迎えた子ども300人に調査した「親にイラッとし過ぎる瞬間ベスト7」を紹介。イマドキの親子事情に迫り、精神科医の先生が子どもへの向き合い方を解説するパパ・ママ必見の放送となった。
番組が300人の思春期の子どもたち“思春キッズ”にインタビューしてみると、次々と飛び出してきた親への不満……。なるみ・岡村の子どもも思春期を迎える前にどう接するべきか学んでおこうと、スタジオに精神科医・思春期専門家の名越康文先生を招いてアドバイスをもらうことに。また、思春期の記億がまだ鮮明に残っているであろうZ世代の若手芸人として、はるかぜに告ぐ・とんずやファンファーレと熱狂・こうちゃんらが登場。“思春キッズ”の想いを代弁した。
発表された『親にイラッとし過ぎる瞬間ベスト7』は、思春期を過ごした人なら誰もが身に覚えのあることばかり。第7位『恋愛について知りた過ぎる』も、親としては気になるものの、子どもにだって「親に話したくないこともある」という。名越先生は「どうなん?と茶化したり一方的に聞くのではなく、ひとりの大人として対等に会話すべき」とアドバイス。同じ目線で話せていれば、不安なときには相談してくれる良好な関係が築きやすくなるそう。その後の名越先生の解説とアドバイスには、今すぐとりいれたい金言ばかり。
何かにつけて「反抗期や!」と言ったり『思春期についてイジり過ぎる(6位)』のもNG。子どもを思春期の枠にはめずに接することが大事。関西は特にイジり文化がひどく、「あんたは橋の下で拾ってきたんや!」という親のセリフを一度は聞いたことがあるはず。これについてZ世代芸人・爛々の萌々は、その上をいく「あんたはお父さんのおしりから出てきた!」と言われたエピソードを披露し、スタジオは爆笑。
ほかにも「片付けようとしているところに、片付けや!と言われるのがウザい」と思春キッズ。『小言が多過ぎる(5位)』と感情を逆撫でしてしまうため、「親からの注意は3回まで」など子どもと契約を結ぶ(約束をする)など大人な関係を築くことで解消すべし。さらに多かったのが、門限が厳しかったり、位置情報が把握されているなど『過保護過ぎる(4位)』という声。心配な気持ちもわかるが、あまり縛りつけると20歳を超えても自立できない大人に育ってしまうリスクも。これについては「子どもを信じる勇気を持つべし」とアドバイス。
「食事中にスマホを見てはだめ!と怒られたけど、お母さんは見てるので指摘したら大人はいいの」と言われたなど、『理不尽に怒られ過ぎる(3位)』のも思春期・反抗期のイライラが増幅する原因に。名越先生曰く、子どもたちはまだまだ人生経験が浅いからこそ理屈を知りたがるそう。子どもが理屈を述べて間違っていなかったら、親もしっかりと非を認めて謝ることが必要だ。
「存在が鬱陶しい」「くさい」など、『パパにイラッとし過ぎる(2位)』という全パパ涙の悲しいイライラもランクイン。15〜19歳女子の5人に1人が父親嫌いというデータもあり、「いびきがうるさい」「風呂上がりの裸」「不潔」などさまざまな理由が挙げられたが、名越先生が言うには嫌がられる父親は2つのタイプに分けられる。一つは、つまらないことでも過剰に話しかける、寂しがりで「過干渉」な父親。もうひとつは亭主関白のように不機嫌なムードがあり接しづらい父親だそう。家庭内では程よい距離感で、楽しい雰囲気作りが嫌われないパパになるコツだそう。
ランキングの1位は、『スマホを制限され過ぎる』こと。今や小学校高学年の4割が自分のスマホを持っているというが、学力低下やスマホ依存症を懸念してルールを設けている親が多い。スマホの影響で睡眠時間が減ると脳の発達に悪影響も。一方、SNSなどで情報を受け取り刺激を得ることで脳が発達する側面もあるので一長一短だという。だからこそ、子どもと親で一緒に納得のいく使い方や時間を決めることが解決の糸口になるという。
思春キッズたちのリアルなイライラと、親としての教育方針や言い分が衝突し合った今回のランキング。今回の放送を、世のパパ・ママたちには親子で良好な家庭を築くヒントを得る教本として活用してほしい。