芸歴2年目女性コンビが仲間割れ!?「ここぞとばかりに嫌なことしてくるんですけど!」 神戸の“ゴッドファーザー”が愛する絶品グルメで恨み節が止まらない!
若手漫才コンビ「はるかぜに告ぐ」の一色といろ&とんずが街を知り尽くす“ヌシ”を探し、そのヌシが愛する究極グルメを発掘するガチ企画『ヌシノメシ』。兵庫・神戸元町商店街は自分にとって“庭”どころか“家の中”と豪語し、テンション高めのとんずだったが、最後の最後に急展開が待っていた。
兵庫県神戸市にある神戸元町商店街は、1874年(明治7年)に誕生し今年の5月で150周年を迎えた歴史ある商店街。今回のヌシは、商店街で最も歴史のあるお店から選ぶことになった。
はる告ぐの2人が全長1.2キロ、およそ300店舗が軒を連ねる商店街で聞き込みを続けた結果、3店舗がヌシ候補として挙がった。それがせんべいで有名な老舗「亀井堂総本店」、歴史を切り取り続けてきたであろう「平村写真館」、誰もが知る偉人のひいきの店だったという「柴田音吉洋服店」の3店だ。
「亀井堂総本店」は“瓦せんべいの発祥の店”だそうで、店頭では通常の11枚分の大きさだという27センチの特大瓦せんべいも売られていた。同店の創業は1873年(明治6年)で、なんと商店街誕生の1年前から営業していることがわかった。とんずも「商店街の“起源前”ってこと!?」と独特の表現で想像以上の歴史の古さに驚愕していた。
続いてふたつ目のヌシ候補である平村写真館へと向かうと、まさに“老舗の証”といえる巨大な箱型のカメラに出迎えられた。カメラマンが箱の後ろに立ち暗幕をかぶって撮影するタイプの古いカメラに、とんずは「金曜ロードショー(のオープニング)に出てくるやつ」と驚いていた。話を聞かせてくれた平村玲子さんによると、創業は亀井堂総本店よりも古く1870年(明治3年)。今年で154年目を迎えたそうだ。
今回最後に訪れた柴田音吉洋服店は、初代内閣総理大臣の伊藤博文がひいきにしていたという洋服店だった。5代目代表の柴田音吉さんは、はる告ぐの2人を見るなり「コーディネートが素晴らしい。ファッション性がすごいわ。将来売れるよ絶対」とベタ褒め。御本人も完璧にスーツを着こなしたダンディな方だった。店内には当時兵庫県知事だった伊藤博文のために初代の柴田音吉が仕立てたというフロックコートの現物が飾られており、歴史を感じさせる。なんと先の2店舗よりも歴史が古く、起業したのは1868年(明治元年)。今年で156年続く、商店街一古い店だった。
はる告ぐの2人が神戸元町商店街のヌシに認定させてほしい打診すると、柴田さんは「ゴッドファーザー?」と笑いつつ、「喜んで」と快諾してくれた。
ゴッドファーザー柴田さんの愛するヌシノメシは、父と初めて外食した場所だという「つるてん 西店」のきつねうどん(850円)だった。スタンダードながら大阪とも京都とも違うそうで、揚げとダシのミックス加減が「最高なんですよ。本当においしい」と柴田さんが絶賛する一品にはる告ぐの期待は大きく膨らんだ。
早速つるてんを訪れ、出してもらったきつねうどんは、滑らかな喉ごしの平打ち麺に甘めに煮た大きな油揚げが乗り、出汁のカツオが香るうどん好きにはたまらない一品。「こんな大きいサイズで揚げが入ってるところはない!」と大興奮のとんずだったが……なぜか提供されたのはといろのみで、とんずはおあずけを食らってしまった。実はとんずはそばアレルギーで、同店はうどんとそばを同じ釜で茹でているため、今回は食べられないのだそう。
テンションだだ下がりでうらめしそうなとんずを横目に、といろは「出汁の味がめちゃくちゃ利いてて、優しい味でクセになる。365日飲みたい」「やわらかめのうどんに出汁がしみててちょうどいい」「お揚げさんはすごく甘いんやけど他が甘くないんよ」と渾身の食レポを披露。「ここぞとばかりに嫌なことしてくるんですけど!」と泣きそうなとんずは耳をふさぎ頭をかかえテーブルに突っ伏していた。さらにVTR明けのスタジオでもうどんの美味しさを力説し続けるといろに「こっち見んなや!」ととんずの恨み節も止まらなかった。
つるてん 西店(神戸市中央区元町通5-7-12)
毎週月曜~金曜午後3時40分よりABCテレビで放送中の情報番組『newsおかえり』の人気コーナー「ヌシノメシ」は、毎週水曜日にお届けしています。