合格率18% 大阪府警・機動隊「ロープ・レスキュー隊」過酷な訓練に密着! 「諦めんな!ここからやろ!」「お前だけズルするな!」容赦ない叱咤激励

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暴動の鎮圧やテロ対策、被災地での人命救助など市民の命を守る警察の機動隊。日々訓練に励む機動隊員の姿を追いました。

ロープを使った高所訓練を行っているのは、大阪府警警備部の第二機動隊。山での遭難者をロープで引き上げるのに必要な「ロープ・レスキュー隊」の資格を取るため、特別な訓練を受けているのです。

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地震などの災害はもちろん、海山での遭難事故などさまざまな現場で人命救助にあたる機動隊。なかでもロープ・レスキュー隊の資格は、合格率18%と言われる難関とあり、隊員たちの表情も真剣そのものです。

その中のひとりが、西野正氣巡査部長(27)。5年前に警察学校を卒業し、交番勤務などを経て、今年4月に機動隊に入りました。もとは教育大学に通い、教員免許も取得していましたが、ある授業をきっかけに警察官を志すようになったといいます。

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2001年、学校に突然侵入した男の凶行により、児童8人が死亡、教員を含む15人が重軽傷を負った「附属池田小学校事件」。学生時代、被害者の遺族から当時の話を聞いた西野さんは「いざというときに子どもを守りたい」との思いを強くし、警察学校に入校しました。

そこで初めて受けた機動隊の訓練。先輩隊員が指導にあたる訓練はどれも厳しいものでしたが、後輩を叱咤し、ときに励ましながら導いてくれる先輩は「憧れる存在」でもあったといいます。

そんな西野さんも今年、大阪府警察学校で指導員を担当することに。ハードなトレーニングを通し、後輩たちに警察官の心構えを教えます。

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警察学校で10か月間を過ごす初任科生たちにとって、卒業前の最後の試練。水害を想定した訓練では、氾濫した川をせき止めるため、できるだけ多くの土嚢を運びます。より負荷をかけるため、しゃがんだ状態を保って進みますが、あまりの苦しさについ腰が浮いてしまう初任科生に、指導員から「これ立って進むやつなんか!」「お前だけズルするな!」と厳しい檄が飛びます。

【動画】砂袋を手に匍匐前進!「諦めんな!ここからやろ!」と初任科生を鼓舞する指導員の声が響きます。

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災害や事故など、一瞬の気の緩みが命取りになる過酷な現場で、後輩たちがどんな苦境にも打ち勝てるよう、指導員たちも容赦しません。救助用の船を使った訓練では、エンジンや救命具などを乗せると100キロ超の船を、力を合わせて運びます。「行けるよ!」「みんなで行こう!」。指導員の励ましに心はひとつになります。

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自分がどんなに苦しい状況でも、諦めずに目の前の命を救うのが機動隊の仕事。だからこそ、厳しい訓練をやり抜く強靱な体と精神力が求められるのです。

そして、西野さんが受けていたロープ・レスキュー隊の訓練もいよいよ最終日に。この日は資格取得の試験があり、合格すればロープ・レスキュー養成員となります。

臨んだのは、建物の屋上からロープでストレッチャーを降ろし、転落した負傷者を素早く、安全に救出する試験。西野さんは、隊員たちの状況を見ながら指示を出す指揮官役を務めます。

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訓練初日には50分以上もかかっていましたが、この日は15分足らずで引き上げることに成功。西野さんと隊員たちの見事な連携プレーで難関を突破し、試験に合格することができました。

もしものとき、体を張って市民を守る機動隊。今日も鍛錬を重ね、有事に備えています。

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厳しい訓練に励む機動隊員の姿は9月5日(木)放送の『newsおかえり』(毎週月曜〜金曜午後3:40〜)の特集コーナーで紹介しました。

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