“令和の峰不二子”インフルエンサー&ぺこぱも感動した、徳島・阿南光バッテリーの絆。延長10回タイブレークの末に…
8月7日から17日間開催される「夏の甲子園(第106回全国高等学校野球選手権大会)」を目指す高校球児たちには、知られざる人間ドラマがある。その1つが、徳島県立阿南光高等学校(以下「阿南光」)バッテリーの絆だ。最後の夏の挑戦で、彼らは延長10回タイブレークの末に……!?
【動画】延長10回表タイブレークで2点勝ち越し。しかし、10回裏で……!? 呼吸を忘れそうになる、高校野球・徳島大会決勝ハイライト
阿南光でバッテリーを組んでいるのは、3年生の吉岡暖選手と井坂琉星選手。U-18高校日本代表候補に選ばれたピッチャー・吉岡選手は、キャッチャー・井坂選手と中学時代からの付き合いで、相性が抜群だ。彼ら“一心同体バッテリー”には、この夏になんとしてでも甲子園に出場したい理由がある。
その理由は、井坂選手が高校卒業を機に野球を辞めるから。今も変わらず野球が好きな彼には、「選手のケアをやってみたい」という別の夢がある。相棒の決意について吉岡選手は、「止めることはできないんですけど、寂しさはある」とのこと。そこで2人は、少しでも長く一緒に野球をやるために、徳島大会決勝まで勝ち進んだ。彼らの決勝の相手は、7年ぶり8回目の甲子園出場を目指す徳島県立鳴門渦潮高等学校(以下「鳴門渦潮」)だ。
3対3で迎えた9回裏に吉岡選手の投球が乱れて、阿南光はサヨナラ負けのピンチに。しかし、その後はバッテリーが得点を与えず、延長タイブレークへ突入した10回表で、阿南光は2点を勝ち越した! 次の回を抑えれば、一心同体バッテリーは夢の舞台に立てる。だが、勝利目前の10回裏で、彼らはタイムリーヒットを許してしまう……。「それでもまだ同点、抑えれば次がある」という2人の思いは届かず、最終的に阿南光は鳴門渦潮に6対5でサヨナラ負けした。
涙する吉岡選手の肩を何度もさすり、彼を抱きしめてくれた井坂選手。そんな井坂選手に吉岡選手は、「ありがとうっていう、その気持ちしかないですね。迷惑をかけたことばっかりだったんで」と伝えた。一方の井坂選手も、吉岡選手に「6年間ありがとうございました」と感謝。さらには、「もし機会があれば、暖の身体をケアする立場ですけど、今とは違う形でもう一回再会できたらと思います」と伝え、2人で笑い合った。
阿南光の一心同体バッテリーに、お笑いコンビ・ぺこぱは、「この先、この2人がまた人生のバッテリーみたいな感じになれたら、すごくいいなって思いますよね」「大人になってもバッテリーの絆は永遠に続くと思います」とコメント。「令和の峰不二子」の異名を持つインフルエンサー・阿部なつきも、「暖と琉星に、ドラマみたいなストーリーがあった」と感動した。
なお、阿南光の一心同体バッテリーの挑戦は、8月4日に放送されたスポーツバラエティ番組『ぺこぱのまるスポ』で紹介された。同放送回の企画は、高校野球尽くし。「高校野球ふるさとの絆SP~あなたのおかげでここまで来れた~」と題して、前半・後半の2部制で放送された。