【夏の甲子園】ノーヒット・ノーランで春夏連覇。記念すべき第80回大会の主役はやはり“平成の怪物”と呼ばれた男だった。第80回大会決勝【スカイA】
8月1日(木)に開場100周年を迎えた阪神甲子園球場。スカイAでは阪神甲子園球場100周年を記念して、夏の高校野球過去大会から懐かしの試合を、「夏の甲子園~熱闘の系譜~」としてプレイバック放送!人々を熱狂、興奮、感動させたあの夏を、もう一度ご覧ください。
◆1998年8月22日 第80回大会決勝
横浜(東神奈川)3-0 京都成章(京都)
松坂大輔ノーヒット・ノーラン
第80回記念ということで例年より6校多い55校で行われた大会。その主役となったのは“平成の怪物”と呼ばれた松坂大輔だった。初戦の柳ヶ浦戦では1点を失ったものの、続く鹿児島実戦、星稜戦は連続完封。準々決勝のPL学園戦では延長17回を1人で投げ抜き、準決勝の明徳義塾戦は先発を回避したものの、リリーフで逆転劇を呼び込んだ。
そして迎えた京都成章との決勝。松坂は疲れもあってか1回にワンアウトからいきなり四球を与えるなど、立ち上がりは決して本調子ではなかった。しかしそれでも徐々にエンジンがかかると、2回からの5イニングは1人の走者も許さない完璧なピッチングを披露。8回と9回にはいずれも四球で走者を背負ったものの、最後は3番打者の田中勇吾から空振り三振を奪い、ノーヒット・ノーランで春夏連覇という偉業を達成した。最後の決め球となったのは鋭く変化するスライダーで、ストレートの走りが本調子ではなくても、一級品の変化球を駆使して相手を抑え込めるところにも新時代の怪物らしさが表れていた。(スポーツライター西尾典史)
放送日時:8/4(日) 19:00~21:00
いよいよ8月7日(水)から始まる「夏の甲子園」。7月30日には聖カタリナ学園(愛媛)が夏の甲子園初出場を決め、第106回全国高校野球選手権大会に出場する全49の代表校が出そろいました。スカイAでは全試合録画放送!こちらもぜひご覧ください。