「涙なしには見れませんでした」といった声が続出した戦国バトルファンタジーアニメ『戦国妖狐』は、第2部第3話でも多くの視聴者の涙腺を刺激した。血濡れた運命に抗いたい主人公・千夜（CV：七海ひろき）は、全裸の女性の姿をした土地神と戦うことになり……!?

【動画】「最後のメタ発言は一体？w」と視聴者の感情グチャグチャ？　涙する千夜の前に現れたのは……!?

アニメ『戦国妖狐』は、漫画家・水上悟志の人気コミックが原作。2024年1月期に第1部「世直し姉弟編」が放送され、7月17日深夜から第2部「千魔混沌編」の放送が始まった。第2部は、「闇（かたわら）」と呼ばれる魑魅魍魎を千体も身に宿す少年・千夜と、人間の少女・月湖（CV：内田真礼）が主人公だ。

強大な力を持つ千夜は、自分の意思とは関係なく闇を呼び寄せてしまう。そのせいで、彼は戦闘中に誤って月湖の父親を殺め、村を壊滅状態にしたことがあり、それ以来力を使わないと心に決めている。しかし、第2部の第3話（7月31日深夜放送）で、千夜は再び戦わざるを得ない状況に陥った。旅先で襲ってきた、正気を失った土地神クラスの闇「狂神」から、月湖たちを守るためだ。

こけし人形のような見た目の狂神は、最終的に長髪の女性のような本来の姿を現した。その姿は、なぜか全裸だった。正気を失っているせいか、狂神は千夜に戦う意思がなくても攻撃をやめず、意味不明な言葉しか話さない。しかし、戦闘中に一瞬だけ自我を取り戻したかのように瞳に涙を浮かべ、一言だけ「殺せ……頼む……！」と呟いた。

一方の千夜は、自身が抱える矛盾に苦しんでいた。自分の力が戦いを呼び寄せてしまうのに、敵を退けて仲間を守るためには力がいるという矛盾だ。そこへ狂神から「殺せ」と懇願され、「なんで俺が……！」と千夜はさらに苦悩した。最終的に彼は狂神を殺したが、仲間を守れた嬉しさよりも、力を使った後悔でいっぱいだった。「戦わないって決めていたのに……。俺、戦いたくないって……」と呟く彼は、返り血にまみれ、頬には大粒の涙が伝っていた。

号泣する千夜に、感情を揺さぶられた視聴者は多い。X（旧Twitter）上には、「自分の信念とは曲がりながらも相手を殺してしまった千夜の悲しい涙を流した表情が切なく、辛い」「戦いたくないのに、それが叶わない千夜の苦しさ切なさに泣けました」「あぁ……千夜の声が悲痛すぎて……」「千夜くんの背負わされたものを思うと本当にいたたまれない」といった声が続出した。

千夜は、いつか己の力にきちんと向き合えるのか？　矛盾を抱えながら、彼はどうやって大切な仲間たちを守っていくのか？　彼の成長を描くアニメ『戦国妖狐』第2部は、毎週水曜深夜2時44分より放送中だ。