姫路城に続いて「万博でもやればいい」 インバウンド客対策「二重価格」を専門家が推奨
円安の影響で、訪日観光客が大急増! こうした外国人観光客を対象に料金を値上げする、「二重価格」の導入に賛否の声が上がっている。専門家は、「海外では二重価格は当たり前!」と前置きしたうえで、2025年に開催される大阪・関西万博への導入を推奨した。専門家が語る、二重価格のメリットとは?
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二重価格といえば、兵庫県姫路市が姫路城に導入を検討していることで話題になった。18歳以上の入城料1000円を、外国人観光客は約4800円に値上げし、そのぶん姫路市民は値下げして約800円にしようという考えだ。
とあるアンケート調査では、約6割が二重価格の導入に賛成だ。しかし、中には「差別感がある」「サギみたいに感じる」「日本の評判が悪くなる」といった反対意見も……。この問題に対して航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏は、「海外では二重価格は当たり前! 日本での二重価格は基本的に賛成!」とコメントした。
さらに鳥海氏は、「万博なんか僕やればいいと思うんですよ」と切り出し、「だって6000~7000円の入場料ってことは、外国の方って40ドルとかで万博に入れるんですよ。近年の万博ってそんなことないですよ」と続けた。そして、「だから万博は、外国の方から1万2000円~1万5000円とって、日本人は6000~7000円ぐらいにすれば収益も上がるし。アルバイトとかボランティアの方への報酬も出せるという」と、二重価格のメリットを主張した。
デメリットもいくつかあるが、各専門家によると十分解消できるようだ。「外国人差別に見られる可能性」に関しては、ジャーナリストのジョナサン・ソーブル氏が、「(価格を)全部引き上げて、地元の人だけ安く入れるっていう方がいいと思う」と提案した。
「観光施設やテーマパーク以外での運用」に関しては、経済学者の髙橋洋一氏が、「どんな価格にしたっていいでしょっていう。お店の判断でやればいいだけ」とコメント。「在日外国人との見分けが難しい問題」に関しては、出演者たちがディスカッションした結果、外国人観光客に身分証を提示させるのではなく、「学生割引」のように割引対象者が身分を提示する方式が最適という意見にまとまった。
なお、二重価格について学べる情報バラエティ番組『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』7月6日放送回は、動画配信サービスTVerで無料配信中。ほかにも同放送回では、「バイデン撤退論」が浮上しているアメリカ大統領選挙の状況や、反日活動の規制、スパイ取締法を強化した中国の狙いも紹介された。