収益0円!脱サラの同級生2人が立ち上げたネットメディア「はなれじま広報部」 26歳の若者たちが伝えたい離島の魅力

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日本にある、人が住んでいる離島の数は417。その魅力を伝えようと事業を立ち上げた2人の若者がいます。島を取材し、記事にするインターネットサイト「はなれじま広報部」の活動に密着しました。

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新大阪のシェアオフィスに拠点を構える「アトリア合同会社」。代表を務めるのはライターの濱崎哲士さんとWEBエンジニアの田上冬真さんです。2人はともに26歳。企業に勤める経験を経て、去年、自分たちの会社を設立しました。

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そこで立ち上げたのが「はなれじま広報部」という離島メディア。離島のPRを目的に、今年3月にオープンしたインターネットサイトです。自ら島を訪ね、直接見て、聞いてきたことを豊富な写真と親しみのある文章で伝えています。

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ただし、いわゆる“観光案内”にしないことが2人のポリシー。島の文化やビジネスモデルなどを独自の切り口で紹介し、一度きりの観光などではなく、島と「継続的に関わって」くれる人を増やす役割を担いたいといいます。

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気になるのはその収入源ですが…このサイトから得られる収益はなんと0円!「アトリア」のメインの事業はインターネットショップのプログラミングや管理・運営など。離島に特化したこのユニークなメディアを通して多くの人に会社を知ってもらい、メイン事業の受注に繋げようというのが彼らの考え方です。

【動画】祖母が住む島で遊んだ幼いころの楽しい思い出が“離島メディア”を立ち上げるきっかけになった、と濱崎さん

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これまでに6つの島を訪れ、記事にしてきた「はなれじま広報部」。その取材に同行しました。今回の離島は、兵庫県姫路市の「坊勢島」。人口およそ2000人、漁業が盛んなこの島で濱崎さんと田上さんが注目したのは、ブランド魚の「ぼうぜ鯖」です。

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瀬戸内海で採れたサバの稚魚を、たっぷり脂がのるまで半年以上かけて養殖する「ぼうぜ鯖」。これを全国で知られるブランド魚に育てた人たちや販売方法を記事にして紹介することが、等身大の坊勢島を伝える一番の方法と2人は考えたのです。

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取材に対応するのは、坊勢漁業協同組合の広報・上田章太さん。質問に丁寧に答えてくれるだけでなく、取材のために船を出してくれ、島自慢の豪華なサバ料理も振る舞ってくれました。坊勢漁協はもともとネットを使ったPRに積極的。「はなれじま広報部」のような若者の視点に期待しているところも大きいそう。

生け簀の見学からインタビュー、水揚げの様子も見せてもらうなどたっぷり5時間の取材で、観光では知ることのできない坊勢島の魅力を探った濱崎さんと田上さん。翌日にはさっそく記事の制作に取りかかります。

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坊勢島が取り組むサバのブランド戦略を取材するなか、その背景にある島の人たちのより大きな“思い”に「刺さりました」と感銘を受けた様子の濱崎さん。記事の内容は、当初の予定とは少し違ったものになりそうですが…。

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果たして、どんな記事が完成したのか?「はなれじま広報部」にかける2人の思いとは?若者が立ち上げた離島メディアの活動は『newsおかえり』(毎週月曜〜金曜午後3:40〜)の特集コーナーで紹介しました。動画をABCテレビニュースの公式チャンネルで公開中!

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