「お迎えは翌朝8時」「生後3カ月から通っている」24時間営業“託児所” 昼夜ダブルワークをがんばるシングルマザーや、日々の子育てに追われる共働き夫婦が利用するそれぞれの事情とは?

街で気になるあの場所、この場所にカメラを置き、夜にやって来る人々の人間模様を探るシリーズ『真夜中の定点観測』。今回は、24時間営業の“託児所”を利用する人々に迫ります。

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大阪有数の繁華街・十三にある託児所「ユーカリハウス」。対象は生後2か月の赤ちゃんから10歳の子どもまで。24時間いつでも登園でき、夜間のコースは月にのべ800人が利用しています。

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午後11時すぎに現れたのは、十三のバーに勤める有季乃さん(25)。出勤前に3歳の息子・稀樹くんを預けに来ました。お迎えは翌朝8時。稀樹くんが寝ている間だけ預かってもらっているそうです。

有季乃さんはシングルマザー。21歳で離婚し、生まれたばかりの稀樹くんを女手ひとつで育ててきました。北新地のクラブで働いたこともありましたが、1年前に退職。その理由は「子どもと過ごせる時間がめちゃくちゃ少なかった」から。

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今の仕事に変わってからは、一緒にご飯を食べたり、お風呂に入ったりすることもできます。生活を支えるため、週6日のバーの仕事に加えて昼間にアルバイトをすることも。稀樹くんが3歳なら有季乃さんも「お母さんになって3歳」。「一緒に育っていけたら」と親子2人の暮らしをがんばっています。

【動画】寂しい夜を過ごす子どもたちに「ちょっとでも寄り添ってあげられたら」と園長の米原さん。

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午後11時50分、8歳の桜愛さんと2歳の温心くんきょうだいの迎えに来たのは、ネイリストの和香さん(44)とプロ麻雀士のヨウスケさん(45)夫妻。この日は、久しぶりの夫婦のデートの日。夜に頼る人が近くにおらず、4時間だけ託児所を利用しました。

ちなみにご夫婦は、2人そろって歌手のaikoさんの大ファン。自宅にお邪魔すると、リビングにはポスターやCDなどaikoさんグッズがいっぱいです。この日のデートでもaikoさんゆかりのお店を2人で訪ねたそう。

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「この息抜きがあるからこそ、また日常の子育てががんばれる」と和香さん。共働きで育児に追われる忙しい日々の中、「年に2回」ほどの夫婦の時間は2人にとってかけがえのないものです。

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深夜2時半、仕事を終えて6歳の一人息子・陽くんを迎えに来たのは、里美さん(29)。バツイチで「ユーカリハウス」は陽くんが生後3か月のころから利用しています。

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夜は十三のラウンジで働き、1年前からは昼に介護の仕事も始めたという里美さん。昼夜のダブルワークをこなすハードな毎日ですが、「楽しい」と笑顔を見せます。「がんばったら、いいことは絶対にあるから」と明るく前を向く里美さんの疲れを癒す最高の“ご褒美”とは?

24時間営業の託児所の夜に密着した『真夜中の定点観測』はABCテレビ『newsおかえり』(毎週月曜〜金曜 午後3:40〜)のニュースの公式チャンネルで公開中!

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