3歳で車いす生活、16歳で最年少記録 車いすバスケ女子日本代表・柳本あまね選手に密着
パリ2024パラリンピック競技大会の開催まで、残りあと約3ヵ月。同大会への出場が内定している、車いすバスケットボール女子日本代表・柳本あまね選手はどんな人物なのか? 幼い頃に車いす生活を余儀なくされた彼女が、挫折を乗り越えて奮闘する姿に胸が熱くなる!
【動画】感動のあまり鳥肌! 柳本選手がスリーポイントシュートを決めた瞬間
現在25歳の柳本あまね選手は、車いすバスケットボールの女子日本代表チームで“司令塔”としてメンバーをまとめている。彼女の強みは、他の選手を置き去りにする超スピードと、鍛え上げた腕で放つスリーポイントシュートだ。東京2020パラリンピック競技大会では、柳本選手がスリーポイントシュートを決めてチームをけん引した。
柳本選手いわく、自分の両足に運動機能障害があることがわかったのは2歳4ヶ月の頃とのこと。「車いすは3歳から乗っていて、もう23年目のプロです」と明るく語る彼女だが、子どもの頃はかなりネガティブな性格だったのだとか。「いろんなことを全部車いすのせいにして。『なんで私のことを見るの?』って嫌な思いはいっぱいありましたね」と、当時を振り返った。
ネガティブだった柳本選手が変わったのは、車いすバスケットボールと出会った12歳の頃。めきめきと実力を伸ばした彼女は、なんと当時史上最年少の16歳で日本代表選手に! 順調な競技生活を送っていたが、17歳で挑んだリオ2016パラリンピック競技大会で代表選手に選ばれず、挫折を味わうことに。「すごく悔しくて、1回競技をやめようかと自信をなくすぐらいまでいっちゃったんです。いまだにずっと残っています。思い返せるぐらい、あの当時は悔しかったです」と、柳本選手は自身の想いを吐露した。
そんな彼女は、悔しさをバネに練習量を増やしたことで、東京2020パラリンピック競技大会に続き、パリ2024パラリンピック競技大会の代表メンバーにも内定している。挫折を乗り越えて挑む2度目のパラリンピックの目標は、もちろんメダルの獲得だ。「応援してくださっている方たちもたくさんいるので、『女子はこんなもんじゃないぞ』というのを、見せつけるために頑張りたいなと思います!」と闘志を燃やす、柳本選手を応援したくなった視聴者は多いはず!
なお、柳本選手の密着取材の映像は、スポーツバラエティ番組『ぺこぱのまるスポ』6月2日放送回で紹介された。同放送回は、ほかにも見どころが満載! 全日本吹奏楽コンクールで何度も金賞を獲得している大阪府立淀川工科高等学校の吹奏楽部、脳科学と運動学を融合したトレーニング「ライフキネティック」、滋賀県立水口高等学校のライフル射撃部が紹介された。