敵同士のこんな激熱共闘を待っていた! 最強剣士&苦労人メイドの“名前呼び”に沸く『キミ戦』SeasonⅠ第9話
互いの名前すら呼ばない、絶対に相容れない関係の剣士とメイドに変化が……! アニメ『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』(以下『キミ戦』)SeasonⅠ第9話で描かれた、敵対する2人の共闘シーンに胸が熱くなる!
アニメ『キミ戦』の中心人物は、「帝国」軍の剣士イスカ(CV:小林裕介)と、超常の力“星霊術”を駆使する「ネビュリス皇庁」の王女アリスことアリスリーゼ・ルゥ・ネビュリス9世(CV:雨宮天)。戦場で出会った敵国同士の2人が惹かれ合っていく姿を描く。同アニメは2020年10月にSeasonⅠが放送され、2024年7月にSeasonⅡの放送を控えている。なお、2024年4月からSeasonⅠが再放送中だ。
第9話(6月5日深夜再放送)で、かつてネビュリス皇庁を震撼させた“超越の魔人”サリンジャー(CV:関俊彦)を倒すべく、敵対する2人が立ち向かった。その2人とは、イスカと燐・ヴィスポーズ(CV:花守ゆみり)だ。燐は、アリスの側近兼メイドで、武闘家の星霊使い。いつもアリスに振り回されてばかりの苦労人だ。
これまで燐は、主の心を乱すイスカを敵視し、彼に睡眠薬を飲ませたり、いきなり襲い掛かったりした。対するイスカも、燐並みに露骨な態度ではないが、彼女を警戒していた。そのため、2人は互いの名前を呼ぶことは一度もなかった。しかし、イスカと燐の険悪な関係は、サリンジャーという「共通の敵」との戦いで変わった。
以前まで燐は、イスカのことを「貴様」「帝国剣士」と呼んでいたが、ここにきて初めて名前を呼んだのだ。さらに彼女は、イスカを侮るサリンジャーに向かって「お前はイスカを知らない。あの男は、我が主アリスリーゼ様が認めた唯一の好敵手(ライバル)」と言い放った。イスカは、そんな燐のことをきちんと名前で呼び、彼女の期待に応えて剣を振るった。やがて2人は、見事な剣技と星霊術でサリンジャーを追い詰めることに成功。途中で現れたアリスの助けもあって、最終的にサリンジャーを退けた。
なお、戦闘後に燐は、イスカのことを再び「帝国剣士」と呼んだが、少しだけ彼に心を許した様子。「敵ながら一人の武人として尊敬に値すべき男であることを、悔しいですが認めます」とイスカのことを語る燐に、アリスはなんだか嬉しそうだった。
イスカとアリスだけでなく、彼らとその周囲の人々の変わっていく関係性も見どころなアニメ『キミ戦』。著:細音啓、イラスト:猫鍋蒼のライトノベルが原作の同アニメは、毎週水曜深夜2時14分より再放送中だ。