オイオイ…こんな“神懸かりSOSシーン”ある!? 気高き王女&鈍感剣士の再共闘フラグに鳥肌な『キミ戦』SeasonⅠ第8話

アニメ『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』(以下『キミ戦』)SeasonⅠ第8話で、弱みを見せられない気高き王女が、想いを寄せる敵国の剣士へひそかに助けを求めた。王女の精一杯の“SOS”に剣士が遅れて気付く一連のシーンは、BGMの秀逸な演出も含めて鳥肌モノだ。

©2020 細音啓・猫鍋蒼/KADOKAWA/キミ戦製作委員会

物語の中心人物は、超大国「帝国」軍の剣士イスカ(CV:小林裕介)と、超常の力を駆使する国「ネビュリス皇庁」の王女「アリス」ことアリスリーゼ・ルゥ・ネビュリス9世(CV:雨宮天)。敵国同士の2人が惹かれ合っていく姿を描く。同アニメは2020年10月にSeasonⅠが放送され、2024年7月にSeasonⅡの放送を控えている。なお、2024年4月からSeasonⅠが再放送中だ。

©2020 細音啓・猫鍋蒼/KADOKAWA/キミ戦製作委員会

戦場で運命的に出会い、趣味嗜好がピッタリ一致して何度も偶然再会し、国や身分を超えて互いを「戦場の好敵手(ライバル)」と認め合ったイスカとアリス。中でもアリスは、イスカにライバル以上の想いを抱いている。ひょんなことから手錠でイスカを拘束したアリスは、SeasonⅠ第8話(5月29日深夜再放送)で、ネビュリス皇庁に大事件が起きたことを知った。

©2020 細音啓・猫鍋蒼/KADOKAWA/キミ戦製作委員会

王女であるアリスは普段は強く気高いが、まだ17歳の少女だ。危険な戦場へ赴くことに全く不安がないわけではない。しかし、敵国兵であるイスカに自国の事情を詳しく話すことも、助けを求めることもできない。そんな中で彼女は、「キミに全部話せたら、どんなに心強いかなって。ねぇイスカ、もし私が『力を貸して』って言ったら、キミはお願いに応えてくれる……?」とイスカに弱みを見せた。

©2020 細音啓・猫鍋蒼/KADOKAWA/キミ戦製作委員会

普段とは明らかに様子が違うアリスは、さらにイスカへ“あの時の借り”を返すためにハンカチを渡した。そして彼女は、「もし気に入らないなら残しておいて。だけど、気に入って手に取ってもらえることを願ってるから……」と意味深長な言葉をイスカに残して、戦地へ向かっていった。

©2020 細音啓・猫鍋蒼/KADOKAWA/キミ戦製作委員会

初めはアリスの言葉の意味をきちんと理解していなかったイスカだが、後に彼女の本心に気づいた。実はアリスは、ハンカチの中にイスカの手錠の鍵を忍ばせ、彼に助けを求めていたのだ。このことを知ったイスカは、「そうか……僕のバカ……なんでこんなことに気付かなかったんだ……」と悔やみ、「すぐ行くよ。大丈夫」とハンカチ越しにアリスへ語りかけるのだった。

©2020 細音啓・猫鍋蒼/KADOKAWA/キミ戦製作委員会

2020年放送当時も、このアリスとイスカのやりとりにグッときた視聴者は多い。当時のX(旧Twitter)上には、「背負ってるものから素直に言えない想いをハンカチに込めるアリスと想いをしっかりと受け取るイスカの通じ愛にグッとくる」「ハンカチに隠した鍵、それに込めた想い。泣かせるやん! イスカっち、ここは男なら行くしかないわな!」「アリスが健気というかなんというか乙女チックというかなんというか!」「すぐに気付けなかったと悔やむイスカの姿も良いね」といった声が寄せられていた。

©2020 細音啓・猫鍋蒼/KADOKAWA/キミ戦製作委員会

ちなみに、この一連のSOSシーンで流れた、挿入歌『奏響エトランゼ』の演出も鳥肌モノ。アリスがイスカにハンカチを渡す場面で『奏響エトランゼ』が流れて1度途切れ、イスカが全てのことに気付くタイミングで、同楽曲が再び流れたのだ。この演出に対してもX上では、「キミ戦8話でかかるアリスが歌う挿入歌『奏響エトランゼ』が神懸かっている」「ここで挿入歌流してくる展開すこ」「挿入歌のタイミング神すぎる」「何この挿入歌の入れ方神かよ」といった声が寄せられていた。

アニメ『キミ戦』は、著:細音啓、イラスト:猫鍋蒼のライトノベルが原作。同アニメは、毎週水曜深夜2時14分より再放送中だ。

番組情報

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦
毎週水曜深夜2時14分~

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