尼崎の下町に佇む、築100年超のレトロ旅館!流暢な英語で外国人客をもてなす70歳人気女将の意外な過去とは?

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思わず推したくなる人たちのお仕事に密着する「#推しごと拝見」。今回は、築100年以上の旅館を切り盛りする女将さんの1日をのぞいてみました。

兵庫県尼崎市。下町の路地に佇む「竹家荘旅館」。大正時代に建てられたレトロ感あふれる建物も魅力のこの旅館を営むのは、女将の樋口京子さん(70)です。

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77年前、もとは下宿だった建物で祖母が始めた旅館。二代目を京子さんの父が引き継ぎ、京子さんは三代目。ゴールデンウィーク真っ只中だったこの日、和室と洋室を合わせて12ある部屋はほぼ満室です。

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朝一番にベッドメイクなどを済ませると時刻はもう午前11時。チェックインの午後4時まで時間はありますが、京子さんは何やら忙しそう。この日は、週2日だけ旅館の一角でオープンしている喫茶店「リョカン」の開店日なのです。

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コロナ禍に激減した収入を補うために始めた喫茶店は、今では常連客が集う憩いの場。人気のスコーンは、京子さん手作りの本格派。本場・イギリスのレシピに卵を加え、しっとりと仕上げるのが京子さん流です。

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そして午後、アメリカからやって来た2組のお客さんがチェックイン。京子さんが流暢な英語で案内します。女将さんが英語を話せるとあって、竹家荘旅館は外国人客に大人気。京子さんが、英語が堪能な理由は…?

【動画】あの大人気アニメのファンも数多く訪れる竹家荘旅館。気になるそのワケは?

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実は海外生活が長かった彼女。28歳のとき、「日本の文化が古くさく感じて」オーストラリアに渡りました。そしてイギリス人男性と結婚し、長男が誕生。当時、現地では珍しかった日本食レストランの経営も始めましたが、「ビジネスに気合いを入れすぎて」5年で離婚。女手ひとつで長男を育てました。

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そして2003年、父から帰国を勧められ、22年過ごしたオーストラリアから地元・尼崎へ。久しぶりに戻った日本で「あれだけ嫌いだった畳が愛おしいと感じた」ことに感動し、この魅力を多くの人に伝えたいと旅館を継ぐことにしました。

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夜7時、京子さんはアメリカからのお客さんを引き連れ、近所にあるオススメのお好み焼き店へ。日本語がわからない彼らに代わって注文を取るなどかいがいしくサポートします。「自分がして欲しいことをしてあげること」が京子さんの接客のこだわりです。

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夕食後、昼間は喫茶店だったカウンターがバーに変身。宿泊客とお酒を飲みながらおしゃべりを楽しみます。この日は、5年前に日本に移り住んだ京子さんの長男・大志さんも参加。現在は塗装業を営む大志さんですが、「歴史があるから残したい」と旅館の“四代目”になることも考えているそう。

持ち前のバイタリティと熱い思いで、大切な旅館を守ってきた京子さん。そんな彼女にとって“お仕事”とは?

旅館の女将さんの仕事密着は『newsおかえり』(毎週月曜〜金曜午後3:40〜)「#推しごと拝見」コーナーで紹介しました。動画をABCテレビニュースの公式チャンネルで公開中!

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