大阪・和泉市の『泊まれる畳屋さん』 古き良き日本の文化を世界へ発信する畳職人
爽やかなイグサの香りに癒される「畳」。夏は涼しく、冬は暖かで、四季のある日本の風土に適した床材として、古くから受け継がれてきました。
大阪・和泉市で昭和初期創業の『畳屋フジセ』を営む、藤原宏勝さんは、この道43年のベテラン畳職人です。
藤原さんの工房には、連日外国人観光客がやってきます。仕掛けたのは息子の一生さん。一生さんは7年前、工房のすぐ隣に『ゲストハウス・藤畳』を開業しました。「泊まれる畳屋さん」として口コミで広まり、海外でも話題に。
床材という概念を振り払い、「畳の魅力を世界へ広めたい!」と奮闘する老舗畳屋の親子を紹介します。
『ゲストハウス・藤畳』では、宿泊する外国人観光客を工房に案内し、ワークショップを開催しています。講師は父・宏勝さん、英語でガイドをするのが一生さんです。親子で考えたワークショップのプログラムは、旅の思い出になるように「ミニ畳」の作成。はたして参加した外国人観光客の反応は?
一生さんは幼い頃から、畳職人として営む父の姿を誇りに思っていました。しかし、老舗の畳店に生まれたからこそ、将来の厳しさも身に染みて感じます。畳の未来のために今何ができるのか?と考え、スタートさせたのが「畳の新たな魅力を国内外に発信すること」でした。
畳を活かしたイベントやパフォーマンス、大きな古畳に古典の絵を描くアートなど、斬新なアイデアを次々と実現させていった一生さん。畳の新たな可能性を信じ、未来のために突き進んでいきます。
一カ月後、イギリスのロンドンで「日本のものづくり」を紹介するイベントが開催されることに。現地で出展する「畳の新製品」を開発するために、藤原親子は動き出しました。新しい「畳製品」を開発するために、やってきたのは「襖(ふすま)メーカー」でした。畳と襖がコラボする新製品。それを携え、一生さんはまもなく、ロンドンへと旅立ちます。
畳と襖がコラボした新製品の出来栄えは、5月18日 土曜 午前11時からの『LIFE~夢のカタチ~』でご紹介します。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)
畳屋フジセ / ゲストハウス藤畳 (大阪府和泉市)
★昭和初期創業の 「畳屋フジセ」
★畳店が営む外国人に人気の「ゲストハウス・藤畳」