【大阪府・奈良県】小田井涼平が登る!悲劇の皇子が眠る万葉の歴史を感じる山・二上山
奈良盆地の北西部、奈良県と大阪府の境に位置する二上山は、標高517mの雄岳と標高474mの雌岳の2つの頂を有する山です。雌岳の山頂からは奈良盆地と大阪平野が一望でき、万葉集にも詠まれるほど歴史深い二上山は、関西百名山にも選出されています。近鉄大阪阿部野橋駅から約30分で最寄り駅の二上山駅に到着。アクセスが良好なのも人気のポイントです。二上山駅の改札を出ると、すぐ目の前に二上山が見えます。今回は、史跡や絶景を楽しみながら雄岳と雌岳を縦走するルート。雄岳の山頂には、謀反の嫌疑にかけられ命を落とした悲劇の皇子である大津皇子が眠っています。山頂までの距離は約3.6㎞。今回は小田井涼平さんがチャレンジします!
ゆったり登りながら癒される低山。所要時間は約2時間です。
二上山のふもとには、枝垂れ桜で有名な専称寺があります。二上山に登ったこの日(4月2日)は、小田井さんにとって特別な日だそうで…。「撮影日である4月2日の今日は、僕と奥さんが結婚を発表した日!花を添えてもらう為にも、今日の見所は桜じゃないの?!」と桜を楽しみにしていた小田井さん。満開の枝垂れ桜を目にすると「趣きがある…」と大感激!専称寺の枝垂れ桜は、「奈良県で最初に咲く」とも言われ、開花の時期のみ一般開放されています。桜を堪能した後は、登山口へ向かいます。
登山口の入り口にあるゲートを自分で開けて歩き出すと、それまでの舗装された道から一気に山道に変わります。水が綺麗な沢が流れていたり、溜池には立派な錦鯉が泳いでいたりと風情は抜群。近くに桜の木は無いのに、どこからか桜の花びらが降ってきて、「粉雪みたい…」と小田井さんも驚きます。2km地点を過ぎると、木々の合間から見える景色から標高の高さを感じられます。六合目展望台は遮るものが何も無く、市街地から若草山まで見渡せて、展望スポットも多く設置されています。
八合目を過ぎると、南向きの斜面にタチツボスミレを発見。日当たりの良い草原や森林で見られる花です。茎や花に棘があるキイチゴ属の花など、ここからは様々な草花が顔を見せ始めます。石垣らしきもの見えてくると、その先である雄岳の山頂付近には、天武天皇の息子である大津皇子の墓があります。大津皇子は謀反の嫌疑にかけられ、24歳の若さで自害に追い込まれたといわれています。その姉、大伯皇女が亡き弟を思い詠んだ歌は万葉集に残されています。
「うつそみの 人にある我や 明日よりは 二上山(ふたかみやま)を 弟背(いろせ)と我が見む」
意味:現世の人である私は、明日から二上山を我が弟の君であると見て偲ぶだろう。
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