苦しい闘病を乗り越え、2年ぶりの「念願のお花見」を楽しむ仲よし夫婦も!大阪・岸和田城の“夜桜”に魅せられてやってくる人々の人間模様に密着!

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街で気になるあの場所、この場所にカメラを置き、夜にやって来る人々の人間模様を描くシリーズ『真夜中の定点観測』。今回の舞台は、大阪・岸和田市にある「岸和田城」。春、美しい夜桜を求めて訪れる人たちに迫ります。

岸和田城のお堀の周辺は、ソメイヨシノなどおよそ100本が美しく咲き誇る桜の名所。桜の季節には夜11時までお城がライトアップされ、ぼんぼりの灯りに照らされた夜桜が幻想的な雰囲気を醸し出します。

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午後8時35分、ゆっくりと歩きながら桜を楽しんでいたのは、貝塚市からやって来たご夫婦。結婚生活は30年以上の仲睦まじいお2人。妻の淳子さんにとって、この日のお花見は特別なものといいます。

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体調不良に悩んでいた淳子さんが「急性骨髄性白血病」とわかったのは2年前の春。入院したのはちょうど桜の咲くころでした。病院に向かう直前、夫の尚典さんと桜を見に行って以来、この夜は2年ぶりのお花見なのです。

「もう何もかも嫌やし、病院も嫌やし」「家に帰りたいしかなくて」と闘病生活を振り返る淳子さん。抗がん剤治療がうまくいかず、「終活」を考えたことも。そんな辛い日々を心身ともに支えてくれたのは家族でした。

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ドナーになることを受け入れてくれた娘から骨髄移植を受け、徐々に体調が回復した淳子さんは無事退院。そして楽しみにしていたこの日を迎えたのです。「念願のお花見」と笑顔を見せる淳子さんに、尚典さんも「本当にきれいやな。来てよかったな」とうれしそう。心からお互いを思いやるお2人の気持ちが伝わります。

【動画】夫婦で迎える2年ぶりのお花見。その胸にある思いとは?

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お城を照らすライトも消える午後11時、カメラを抱えてやって来たのは貝塚市に住む51歳の男性・石橋さん。「ちょうど着いた瞬間にライトアップが消える奇跡が起きました」とバイク仲間と一緒に桜を見に来ました。

職業は、病院に薬などを運ぶトランスポーター。小さなミスも許されない大変なお仕事ですが、看護師さんや患者さんからの「ありがとう」という言葉にやりがいを感じているといいます。

そんな石橋さんにはもうひとつの顔が。趣味をいかし、病院や保育所などで手品を披露するボランティアのマジシャンなのです。「うわっ!って驚いてくれるのが僕の元気の源」と石橋さん。子どもたちや病と闘う人を笑顔にするマジックの腕前をちょっとだけ披露してもらうと…。

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ほか、30年来の友人という60代女性3人組や、亡き両親との思い出を桜に重ねる50代男性なども訪れる岸和田城“夜桜”の『真夜中の定点観測』はABCテレビ『newsおかえり』(毎週月曜〜金曜 午後3:40〜)の公式チャンネルで公開中!

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