トンネルを抜けると…100年前にタイムスリップ!? 兵庫・加古川に“そんなに便利じゃない”トンネルがあるの、なんでやねん!?
兵庫・加古川には一見するとなぜ造られたのか疑問がわく、“そんなに便利じゃない”謎のトンネルがあるそうだ。今は使われなくなったトンネルなのか? はたまた別の用途で使われているのか? タレントの河合郁人と、ABCテレビのアナウンサー・古川昌希がトンネルの謎を追ってタイムスリップ!
【動画】トンネルを抜けた先は100年前の日本!? 洋館の階段に河合郁人がビビりまくり!
今回の謎のトンネルがある場所は、JR加古川駅から北西に1キロほど行った先の加古川付近。意外や意外、住宅街の中に存在していた。長さ約10メートル、高さは約180センチ、自転車で通るとギリギリの高さで、思わずかがんで歩いてしまうほど。幅も狭く、車の進入などもってのほか。真上を国道2号が通っていて、その下をくぐるために造られたようだが、それにしても中途半端すぎる大きさだ。
トンネルには電車が通れるほどの幅も高さもなく、人が乗るのであればトロッコが限界。また、付近には一級河川の加古川が流れているという条件から、河合&古川アナは元々川だったところに国道2号が走る橋ができたのでは?という予想を導き出した。
調査を進めるためにトンネルの先へと向かった一行は、住宅街に時代を感じる学校のような建物を発見。さらにその周辺には、大正から昭和にタイムスリップでもしてしまったかのような昔ながらの古びた建物がずらりと並んでいた。
一変した町並みとトンネルに関連性はあるのだろうか。さらに進んだ先には「なんでやねん!?」頻出のレンガ造りの壁や洋館まで出現。外国人が住んでいたことを思わせた。町を囲うようなレンガの壁、その外を流れる濠、そして意味ありげな石碑まで見つけた2人は、この場所にはかつて紡績工場があり、技術指導のために来日していた外国人技術者たちが集まっていたエリアなのではないかという見方を強める。
ここで一旦整理するために、兵庫の歴史に詳しい姫路獨協大学の道谷卓先生にここまでの方向性を確認すると、トンネルと古い街並みは“一応”関係しているが、この場所に工場はなかったという。
一方、JR加古川駅方面に向かえば関係する建物があり、その建物が当時の日本のとある産業を支えていたのだそう。ヒントをもらった2人は、トンネルに関係する日本の産業を探るべく調査を進めた。
進んだ先で2人が目にしたのは、周辺の家とは雰囲気の異なる古びた建物だった。「登録有形文化財」の掲示もある建物の扉は鍵が開いており、これこそ道谷先生がくれたヒントの建物だと直感した2人は中を調査する。
建物1階はアンティークショップのようになっており、床には85万円など高価な値がついたステンドグラスのライトが並んでいた。急すぎる階段を上り2階に上がってみたものの、ヒントになりそうなものは見当たらず…。そこで2人はこの館で最も目立ったステンドグラスに焦点を絞った。
そして「その昔、この一帯には外国人技術者がいるガラス工房があり、トンネルの向こう側に住居を構えていた。トンネルは住居と工房の移動に使った水路の跡だった」と半ば強引な最終予想を立てる。
結果は……見事に桜散る0点。河合&古川アナがヒントの場所だと思いこんでいた建物は全くの無関係、見当違いだった。道谷先生が見つけてほしかった場所は、さらに進んだ先にある大型ショッピングセンター「ニッケパークタウン」。その奥に、レンガ造りの建物があったのだ。“ニッケ”とは、明治創業の国内最大級の毛織生地メーカー「日本毛織」の略で、ニッケパークタウンにはかつて加古川工場があり、レンガ造りの建物は工場の名残である倉庫だった。
日本毛織は大正時代に工場を拡大、加古川対岸に新たな工場の操業を開始したことで、工場間に専用の鉄橋を造り“トロッコ”で製品や資材をやりとりしたのだそう。謎のトンネルの正体は、まさかの最初にポロッと口にしたトロッコ線路の跡だった。実は2人が訪れた洋館のすぐ脇の広場にはトロッコのレールを再利用した柵があり、重大なヒントを完全に見落としてしまっていた。
序盤で100点に近づきながら0点にしてしまった河合が、前回放送で番組初の200点を出したA.B.C-Zの塚田僚一に「負けた」と絶望した情報番組『newsおかえり』の人気コーナー「古川×河合のなんでやねん!?」4月16日放送回は、動画配信サービスTVerにて無料配信中だ。なお『newsおかえり』は、毎週月曜~金曜午後3時40分よりABCテレビで放送中。