和歌山・南紀白浜でコーヒー栽培 第二の人生として農園を営む夫婦 子どもの独立を経て、5年前に結婚
和歌山の南紀白浜。その山あいに、日本では珍しいコーヒー農園があります。青木孝尚さんと妻の由美さんが営む『南紀白浜ファーム』です。4年前からコーヒーの栽培を始め、今年で3回目の収穫時期を迎えます。
かつてミカン畑だった耕作放棄地を、長らく建設会社に携わった孝尚さんが重機を操り、整備。自然豊かな土地に、現在は4棟のハウスが建てられています。
赤道を中心としたエリアで栽培されるコーヒーを和歌山でつくるためには、ハウスでの温度管理が大切です。青木さんのこだわりは手摘み。赤く熟した実だけを収穫していきます。農薬をほとんど使わないので、自分で害虫駆除もしなくてはなりません。コーヒー豆になるのは、果肉の中に二つあるタネ。タネを取り出し、豆の水分量が約10%になるまで乾燥させます。手作業で手間ひまかけて作られる「南紀白浜コーヒー」。今年はどんな味わいになったのでしょうか?
孝尚さんと由美さんは白浜生まれ。シングルファーザーとシングルマザーだった2人は、子どもの独立を経て、5年前に結婚しました。そこからコーヒーづくりの夢を共に追うことになったのですが、苦労の連続でした。
まだまだ収穫量が少なく、なかなか市場に出回らない「南紀白浜コーヒー」の問題点を解決するため、二人は他国のコーヒー豆とブレンドを試すことに。そして、農園の作業場の屋上に用意したカフェで、地元の人たちに振る舞い、反応をうかがいます。
さらに、青木さん夫妻に嬉しい知らせが。それは「和歌山をコーヒーで盛り上げたい」という青木さん夫妻の夢に、また一歩近づく出来事でした。
青木夫妻がコーヒー作りで始めた第二の人生については、4月20日 土曜 午前11時からの『LIFE~夢のカタチ~』でご紹介します。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)
南紀白浜ファーム(和歌山県西牟婁郡白浜町)
関西では珍しいコーヒー農園を運営・コーヒー豆などを販売