ホカホカご飯で握る、大きくて丸いおにぎりを作っているのはキッチンカーで起業した元幼稚園の先生。その美味しさにファンが急増中です。体にも環境にも優しい食材に拘り、丹精込めてひとつひとつ手で握っています。おにぎりを通して、「食」の大切さを発信するキッチンカーのママさん店主を紹介します。

キッチンカー『８８／Ｏ（エイエイオー）』。店主の石田瞳さんは定期的に開かれているイベントに出店して、作りたてのおにぎりを販売しています。お米は減農薬で具材はゴマ、おかか、昆布、湯葉とちりめん、かしわなど。注文を受けてから炊き立てご飯で握るおにぎりは、口の中でほどけ、ふわふわ。「これまでに食べたおにぎりの中で一番」というお客さんもいるほどの美味しさです。

さらに瞳さんは、その場で食べてもテイクアウトでも、プラスチックごみを出さないよう、ある工夫をしています。

福岡で生まれ育った瞳さんは「食」と「幼児教育」を学べる大学に進学しました。修学旅行で訪れた京都に憧れ、嵐山の幼稚園に就職。結婚と出産を経て、去年の11月、おにぎりのキッチンカーを立ち上げました。開業以来、忙しい日々を送る瞳さんですが、何よりの癒しは息子さんと過ごす家族の時間。夫の亮太さんは元・車の整備士で、現在は瞳さんの仕事をサポート。キッチンカーの内装を手掛け、おにぎりも握り、育児にも積極的に関わっているそうです。

フードロスや資源の有効利用に関心が高い瞳さんが訪れたのはある養鶏場。ここのニワトリは卵を産ませるためのものですが、役目を終えた親鳥は身が硬いので食肉としてあまり流通せず、処分されることもあるそう。平飼いされ、おからなどの安全な食材をエサに飼われたニワトリは、味が濃くて美味しいはず・・・。そう思った瞳さんはこの親鳥を使って、一番人気の「かしわ」のおにぎりをさらに美味しくさせようと、試作を開始しました。

はたして試作は成功したのでしょうか？3月23日　土曜　午前11時からの『LIFE～夢のカタチ～』でご紹介します。（ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり）

【８８／Ｏ（えいえいおー）】（出店場所はお店のインスタグラムに掲載）

石田瞳さんが店主を務めるおにぎりのキッチンカー。体にも優しい食材を使った素朴な味が人気に。環境問題にも取り組み子どもと未来を結ぶ。