外国人旅行者の駆け込み寺!神戸・三宮の観光案内所に舞い込む“SOS”を覗いてみると…
今年1月、日本を訪れた外国人の数は、コロナ禍前とほぼ同じ水準のおよそ269万人。外国人旅行者が困ったときや情報が欲しいときに駆け込むのが観光案内所です。どんな人が訪れ、どんな相談が舞い込むのか?気になる人間模様をのぞいてみました。
神戸市中央区、JR三ノ宮駅東口の改札を出てすぐそばにある「神戸市総合インフォメーションセンター」。多い日で1日500人以上が訪れますが、その3割が外国人とあり、英語、韓国語、中国語の3カ国語に対応しています。
現れたのは、シンガポールから来た男性3人組。目的地は、アニメやゲームなど二次元の世界観を体験できる淡路島のテーマパーク「ニジゲンノモリ」です。NARUTOやゴジラなど日本のキャラクターのファンで、SNSで知った「ニジゲンノモリ」で休暇を過ごすのを楽しみにしているとか。
お目当ての英語の地図をもらい、さっそく淡路島行きのバス乗り場へ。ところが、時刻表の表記は日本語、警備員に助けを求めるもこちらも日本語…。言葉の壁に困った彼らは、再び観光案内所に駆け込むことに。案内された通りにチケットセンターに向かい、何とかバスに乗ることができました。
「このバスはどこにありますか?」と流暢な日本語で訊ねるのは、日本に留学して6年というベトナム出身の3人組。こちらの目的地も淡路島で、人気のカフェ「幸せのパンケーキ」に行きたいそう。美しいオーシャンビューがSNSで大評判らしく、最近、外国人観光客からの問い合わせが増えているそうです。
【動画】神戸市内でも多く見かける外国人。どこに行ったのか聞いてみると…。
英語の観光パンフレットを求めてやって来たのは日本人の女性。商社を定年退職後、通訳のボランティアを始め、これまでに20組ほどの外国人観光客をガイドしました。“日本に来てよかった”と喜んでもらえるのが何よりうれしいそう。
続いて訪れたのは、マレーシアからやって来た3人家族。広大な日本庭園で知られる「相楽園」に行く予定だったようですが、有名なツツジが今の季節には咲いていないと知り、行き先を変更。勧められた南京町に向かいます。
その道すがら、立ち寄ったのは靴下のお店。家族全員分の厚手の靴下を買いました。この日の神戸の最高気温は8.5度。一年中温暖なマレーシアに住む3人には寒すぎたよう。その後、神戸観光を楽しんだ一家ですが、やはり神戸の寒さには絶えきれず、ロングコートも購入したそうです。
外国人観光客の頼れる相談窓口、観光案内所の密着取材は『newsおかえり』(毎週月曜〜金曜午後3:40〜)の特集コーナーで紹介しました。動画をABCテレビニュースの公式チャンネルで公開中!