2月25日に大阪で開催された「大阪マラソン2024」に、お笑いコンビ「矢野・兵動」の兵動大樹がプライベートでエントリーしていたという。それを聞きつけた「やすとものいたって真剣です」スタッフが、出場までの3カ月間兵動に密着。こうして「兵動大樹53歳　フルマラソンに挑戦」企画は始まった。

【動画】“仏の兵動”が「ふざけんなよお前！」とブチギレた瞬間　やすよも「初めて聞いた」とびっくり

普段まったく運動しないという兵動の初挑戦をサポートするのは、初心者指導のプロでブラックマヨネーズ・小杉竜一をも完走させた経験をもつランニングコーチ濱口幹太先生。「3カ月あれば全員完走してます」と自信を見せた濱口先生とは対照的に、本当にスポーツとは無縁の兵動は「マジすか」と不安げな表情を浮かべる。

練習初日、現状の体力を知るために1キロ走に挑戦した兵動だが、不慣れなフォームでゆっくり走る兵動のスピードは密着カメラマンが早歩きで並走できるほどだった。全力で走っているようには見えない兵動にスタジオゲストのサルゴリラ・児玉智洋が「これ走ってます？」とツッコミを入れるが、海原やすよ ともこの2人は「できない人の“走ってる”はこれ」だと理解を示す。やすよが「これわかります」と言うと、ともこも「やられへん人からしたらめちゃくちゃ気持わかる。なんなんこいつ？とか言う人おると思うけど、これやで」と同調。2人して「これやでなあ現実は」「私これよりもっと（できない）と思うわ」と他人事とは思えない様子だった。

とはいえ兵動もなかなかのもの。1キロどころか500メートル弱で「ちょっと歩いていいですか？」と限界に。「もうちょっと行けると思ったけど…情けない」と己の体力不足を痛感していた。

兵動にランニングフォームや姿勢の指摘をした濱口先生は、もう1つの大きな課題として体重を挙げる。体が重いと膝にも負担がかかり、リタイアもしやすくなるため、172センチで97.6キロだった体重を80キロ台にまで絞るよう指示した。そのために先生が兵動に課した「3つの決まり」とは…？

初日は1キロ完走するのがやっとだった兵動は「ゾンビの世界やったら僕死んでる」と危機感を抱いた。先生からの指示を日々の生活に取り入れ、律儀に決まりを守っていた兵動は日に日に走れる距離が長くなっていく。2日に1回のペースでランニングを行い、練習開始から1カ月で5キロの距離を走れるほどに。体重も92.9キロとおよそ5キロの減量に成功していた。

そして本番まで残り半分となった1カ月半の時点で、10キロ走に挑戦。兵動をはじめは笑いながら見ていたスタジオの面々の表情も徐々に真剣になっていく。サボっていたジムトレーニングを再開するなど、変わっていく兵動の姿に「ちょっと感動するなあ」の声が上がった。

そして密着から2カ月。大きな区切りとして、兵動はとうとうハーフマラソンの距離に挑戦する。実際の大阪マラソンと同じルートを走ることになったが、ロードレースならではの“難関”に思わず冷静さを失い、ブチギレる場面も。それでも「20キロを僕の人生で一番最初に走った日になるんで、やめたくない。何分かかろうと20キロ走らせてください」と心が折れることはない。

経験したことのない距離に足の痛みも限界に近づくが、思わぬ沿道からの声援を受けると「うれしい頑張るわ」「あんな声かけてもらったら、ちょっと膝の痛み忘れるねん。すごくないすか？」と心はすでにマラソンランナーだ。「ここまできたらね、行けるところまで行きたい」「いま見たこと無い景色見てます」「楽しい。楽しい」と言いながらゴールを目指す兵動の姿に、スタジオも真剣に感動したようだった。

もはやバラエティではなくドキュメンタリーといえる密着企画にサルゴリラも胸を熱くした「兵動大樹53歳　フルマラソンに挑戦」は海原やすよ ともこ司会のバラエティ番組『やすとものいたって真剣です』3月7日放送回でオンエアー。動画配信サービスTVerで無料配信中の同放送回では、藤崎マーケットの2人が“100歩の移動”で大阪から三重の絶景を目指す「家から100歩で行ける絶景」も視聴できる。