世界中のシェフから注文を受ける大阪・堺の若き彫金師・窪田美知子 包丁に桜、仏像、龍や座右の銘を刻み込む “店頭に飾りたくなる”1本

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大阪府堺市。料理人が使う和包丁の大半は、ここで作られているともいわれる「包丁の街」です。その包丁を「美術品の域までに高めている」と注目される職人が『青木刃物製作所』の窪田美知子さんです。

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包丁は、金属を叩いて伸ばす「鍛冶」、鋭い切れ味を生む「研ぎ」など、様々な職人の手によって作られます。そして「銘切り」という作業があります。鏨(たがね)という工具を用い、名前を刻む作業です。元々は日本刀から生まれた伝統で、「刃物に命を吹き込む行為」と言われています。この「銘切り」の技術で、窪田さんは今、世界中から注目されているのです。

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昭和22年創業の『青木刃物製作所』に勤める窪田さんが銘切りする包丁は、月におよそ700本。ブランド名、依頼主、店名、座右の銘などを包丁に刻み込みます。窪田さんが銘切りするのは、文字だけではありません。なんと、絵を刻むのです。桜、鯉、仏像、富士、龍と、絵柄も多岐にわたります。

 

包丁に絵や文様を彫ろうと考えた理由について「他の工房ではやっていないことに挑戦したいから。私が始めたもので、9割は独学です。」と窪田さんは話します。調理用だけでなく、「店頭に飾りたい」という声も多く、窪田さんが彫る包丁は全国の飲食店、さらには世界中のシェフから注文が殺到するようになりました。

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子供の頃から京都や奈良の伝統工芸を好んでいた窪田さん。大学卒業後、堪能な英語の力を活かして、長野県の医療系の会社に就職するも、「日本の文化を世界に発信したい」という気持ちが強くなり、退職を選びました。
畳、着物、陶芸など、様々な伝統工芸を見て回って、「これだ!」と思ったのが、包丁の銘切りでした。しかし、包丁工房に弟子入りを志願しても、「女人禁制」の場所も多く、なかなか受け入れてくれるところがなかったそうです。
やっとのことで、現在勤めている『青木刃物製作所』に入社するも、元々は営業や事務仕事の採用でした。

そこから、現在の銘切りの仕事を得るまでに、どんな苦労と努力があったのでしょうか。 3月2日 土曜 午前11時からの『LIFE~夢のカタチ~』でご紹介します。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)

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青木刃物製作所(大阪府堺市)
ブランド「堺孝行」の包丁を扱う会社

番組情報

LIFE~夢のカタチ~
毎週(土)午前11時

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