兵庫・尼崎の“巨大な鳥カゴ”の正体は工業都市として発展した町のシンボルだった! 最終予想の撮影終了後に予想を変えるまさかの展開にNDYの2人は…
兵庫県尼崎市には遠くからでも見える謎の“巨大鳥カゴ”があるそうだ。「であい橋」と言われる縁起の良さそうな場所にあったこの“鳥カゴ”はいったい何なのか? タレントの河合郁人と、ABCテレビのアナウンサー・古川昌希は今回こそ正解にたどり着けるか!?
【動画】「こうやって練習するんだね」見たことある!? 電柱に登る高所作業訓練施設
問題の“巨大な鳥カゴ”は阪神電車の「尼崎センタープール前」駅から南へと下ったところにあるという。工場地帯に近づいたところで運河に気づいた一行は、運河に沿った目線の先に遠目からでもわかる巨大な物体を発見した。
近づくほどにその大きさが実感できる謎の物体こそ、まさに今回の目的地だった。円を描くように配置された何本もの太い柱が空に向かって伸び、それらが筋交いのようなもので連結されている様はまさに“巨大な鳥カゴ”。高さは19メートルにも及び、色や形、大きさから鉄柱かと思われた柱はまさかの木製だった。
この建造物は北堀運河と中堀運河という2つの運河が交わる部分に設置された「であい橋」という橋の一部で、3方向に伸びた橋の中心地点にあたる。橋が分岐する中洲に、なぜこんな鳥カゴのような物体が造られたのか? 一体どんな用途だったのか? 近くにあった案内板によると、この物体は平成9年(1997年)竣工と比較的新しいものであることがわかった。古川アナは「元々この場所で重要な役目を果たしていた“何か”をモチーフにしたものなのかな」とオブジェ説を唱える。
さらに周辺を調査した2人は、すぐ近くに件の鳥カゴに似た鉄柱群があることに気づいた。多数立っていた電柱のような柱は「関西電力 大浜訓練所」で、ちょうど作業員がそれらに登り、電柱上での取り付けの訓練をしているところだった。「コレたまたま? こんな近くで」と巨大鳥かごとの関連性を疑わずにはいられない古川アナは、巨大鳥かごも高所作業の訓練用の電柱だったのでは?と考え始める。さらに付近に変電所も発見。鳥かごは“電力に関係する建造物”だとにらみ、歴史探訪プランナー森なおみさんに方向性を確認した。
森さんは「電力に関して……ノーコメントとさせていただきます」とまさかのゼロ回答宣言。これには河合も「ズルい!」と困った様子を見せるが、ノーコメントを「『なんも言えねぇ』状態だ」とプラスにとらえた河合は「“巨大な鳥カゴ”は何かをモチーフに造られた」という森さんからのヒントに「確実に電柱だ」と確信の笑顔を見せた。
森さんから続けて「阪神尼崎駅周辺で塀を見つけなさい」という大ヒントをもらった一行は、そこでレンガ造りの不自然すぎるお寺の塀を発見する。善通寺というお寺の住職に話を聞くと、その塀はかつて紡績工場の塀だったものを移設したものらしかった。過去にも「なんでやねん!?」で“紡績工場”は頻出。レンガが関係することも多い。途端に鳥カゴの筋交いが繊維に見えてきたという河合に古川アナも「アカンアカン!」とストップをかける。
その後レンガ造りの「発電所」跡を見つけた2人は、結局“紡績工場”ではなく“電力”を採用。予想を「電柱のモニュメント」とした。しかし、なんと一旦撮影を終えたあとでまた2人が優柔不断を発動! それも、発電所跡の壁のデザインが火力発電所の煙突に見えてしまったことから、紡績でもなく電柱でもなく、最終予想を「火力発電所の煙突を模したモニュメント」に変更したのだった。
そんな回答が正解のわけがなく、森さんの評価はやっぱり0点。「安直中の安直」と酷評を受けてしまう2人。森さんが見てほしかったという塀は駅の反対側にあり、そこには「尼崎ガス発祥の地」と書かれた歴史看板があった。
明治45年に創立された尼崎ガス株式会社は尼崎町一円を供給区域として開業しており、工業都市としての発展に欠かせないものだった。“巨大な鳥カゴ”は時代とともに老朽化して姿を消していった尼崎のシンボルとも言えるガスタンクを模したモニュメントだったのだ。
2人は鳥カゴを最初に見た際、街灯のようなものがあるのに気づいていた。それこそが答えに近づく「ガス燈」だったが、完全スルーしてしまっていたのだった。
2024年に入りいまだ100点がとれないどころか“5週連続0点”とNDYの苦難が続く情報番組『news おかえり』の人気コーナー「古川×河合のなんでやねん!?」2月20日放送回は、動画配信サービスTVerにて無料配信中だ。なお『news おかえり』は、毎週月曜~金曜午後3時40分よりABCテレビで放送中。