滋賀の神社で時計を蘇らせる…? 「時の神様」の下で働く、白衣の若き凄腕修理工に密着

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腕時計や古い懐中時計、時計なら何でも修理して蘇らせることができる時計修理工がいます。ルーペを手に持ち、白衣姿で働く染矢泰輔さんです。

去年、厚生労働大臣が選出する「現代の名工」に、30代という若さで選ばれた凄腕の修理工なのです。ミクロの世界へ挑み続ける染矢さんの、熱き日々に密着しました。

染矢さんの職場は意外な場所にあります。滋賀県大津市、天智天皇をご祭神として祀る「近江神宮」です。日本で初めて水時計を設置したとされるのが天智天皇であり、近江神宮は「時の神様」として親しまれています。本殿の目の前にある「時計の博物館」の館内に、染矢さんの工房があるのです。

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染矢さんが行う修理は驚異と言えるほどの細かい作業!なんと0.0何ミリという世界なのです。

古い時計は部品が手に入らないので、修理を断るお店も多いそうですが、染矢さんは無い部品を自ら手作りしてしまうとのこと。そのおかげで修復不可能と言われた動かない時計も、見事に動くように。しかもどんなに古くても、染矢さんが修理すると、時間が狂わない、精度の高い時計として蘇るのです!修理の依頼が絶えないのも納得でした。

1985年、大分に生まれた染矢さんは、幼い頃から手先が器用で、将来は緻密な作業の仕事がしたいと、近江時計学校に進みます。そこで、人生を変える恩師と出会いました。今は亡き「時計修理のカリスマ」と言われた恩師から学んだ貴重な教訓とは…

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近江神宮の本殿から徒歩2分。染矢さんのもう一つの仕事場が、近江時計学校です。ここで染矢さんは講師として、生徒を教えています。講師は3名。染矢さんは3年生を担当しています。染矢さんについて訊いてみると、これまた驚きの事実が明らかに!

染矢さんが受け持つ3年生にも、卒業の時期がやってきます。それぞれの就職先は、もう決まっているのですが、彼らには、突破しなければならない壁がありました。それは、難題といわれる染矢さんオリジナルの「卒業試験」です。

染矢さんが仕掛ける「卒業試験」とは一体…? 2月24日 土曜 午前11時からの『LIFE~夢のカタチ~』でご紹介します。(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)

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近江神宮 時計館宝物館(滋賀県大津市)

本殿の目の前にあり、歴史ある時計を多数展示している。

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