神戸・東山商店街にあるレトロな銭湯 廃業寸前から復活まで奮闘する女性店主の1日とは?
神戸市兵庫区にある東山商店街。昔懐かしい「ひやしあめ」や一本120円の串カツなどを売る店があるディープでレトロな商店街です。昭和の雰囲気が色濃く残り、今や若者にも人気の街。そんな商店街の一角に、これまたレトロな銭湯『湊河湯』があります。今から74年前、1949年開業のこの銭湯を運営する女性が松田悠さんです。
実は松田さん、昔から『湊河湯』の大ファンでした。前の店主が急逝したため銭湯は休業し、そのまま廃業寸前でした。そこで、廃業する銭湯を引き継ぐ事業を展開する「ゆとなみ社」のメンバーだった松田さんが新店主となり、今年8月に復活したのです。営業再開にあたり、番台を撤去してロビーを設け、バーカウンターを設置。お酒を楽しめるおつまみも充実しており、地元市場の名物お惣菜が並びます。浴場内は徹底的にクリーニングし、脱衣所の最新式ドライヤーも好評です。
朝9時。松田さんが湊河湯にやって来ます。銭湯で一番大事なことはお風呂の掃除。古いことは変えられなくても、清潔さは銭湯の命。松田さんは毎日2時間を掃除に当てています。オープンしてすぐに、いつもの常連さんだけでなく新規のお客さんも次々と来店。皆さん、松田さんとの気さくな会話に、お風呂あがりも盛り上がります。新たなお客さんも増えた『湊河湯』には松田さんオススメの楽しみ方もあるそうです。そして、閉店後の日課は最後に一人で湯船に浸かることでした。
大阪の泉大津市に生まれた松田さんは、大学時代にフラッと訪れた東山商店街の活気と面白さに夢中になり、そこで『湊河湯』と出会いました。「キレイだなー、いいなー」と魅せられたものの、その後は大学を中退し、他の様々な仕事に就いていました。
これまでの経験を活かし松田さんが『湊河湯』の店主となるまで、一体どんな道のりだったのでしょうか? 12月16日 土曜 午前11時から『LIFE~夢のカタチ~』でご紹介します。
(ABCテレビ/関西地域で放送、TVer見逃し配信あり)
湊河湯(兵庫県神戸市)
廃業寸前だった開業74年の銭湯。
銭湯を残したいと一人の女性が再生に熱い情熱を注ぐ。