福井の山中に幻想的な“誰も訪れないマチュピチュ”を発見…!特番にふさわしいスケールと推理で送る『なんでやねん!?全国大調査SP』 荒廃の裏に世界を震撼させた悲しい過去があった

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ペルーのアンデス山脈にある古代インカ帝国の遺跡「マチュピチュ」は、“空中都市”とも呼ばれる石造りの世界遺産。なんと福井の山奥にもそんなマチュピチュのような集落跡があるという。A.B.C-Zの河合郁人と、ABCテレビのアナウンサー・古川昌希が、誰も訪れることのない“誰も訪れないマチュピチュ”の謎に迫った。

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特番である今回の舞台は、福井県大野市・九頭竜湖。そこからさらに山奥に入ったところに、目的の場所である“誰も訪れないマチュピチュ”があるらしい。河合&古川アナが調査した当日は、ちょうど当たり一帯に霧が巻く幻想的な雰囲気を醸し出していた。

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澄んだ空気に、聞こえてくるのは川のせせらぎのみ。そんな中目的地に向かった一行は、霧の中にまさに“マチュピチュ感”満載の石垣に囲まれた場所を発見した。石が積まれた平地が段状に作られており、レンガでできた建築物もある。人が住んでいたことを思わせる、規則的に積み重ねられた石垣を前に河合は「焼き物の工場」だったのでは?と直感を口にする。

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立地的に信楽焼で有名な滋賀が近いことから、確かに“陶芸の里”として栄えた集落の跡である可能性はある。さらに調査を進めると、2人は歴史看板を発見。するとこの場所は面谷鉱山と呼ばれ、明治から大正にかけて最盛期3000人が居住していた集落で、マチュピチュ感を出していた場所は窯元ではなく精錬所跡だったことがわかった。面谷川の流れで自家発電を行い、電話や電信もできていたというこの場所は穴馬の銀座とまで言われていたが、閉山し荒廃地と化したそうだ。

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その荒廃具合から戦争で空襲を受けた可能性に思い至った一行は、ここで歴史探訪プランナーの森なおみさんに方向性を確認。森さんによると空襲ではなく、面谷鉱山では銅が採れていたが第1次世界大戦後の銅の需要の減少で採算が取れなくなり閉山を余儀なくされたことがわかった。さらに、閉山前に“あること”が原因でたくさんの死者が出たことで急激に衰退したのだという。

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実は面谷鉱山と同じ問題に直面したところが日本全国各地にあるのだそう。さらなる調査のため、2人は京都・伊根の丹後大仏に向かった。丹後大仏前の歴史看板には、ある時期に多くの死者がでたことや、青銅の露天大仏を建てたことなどが記されていた。河合は全国的に起きた何かを「スペイン風邪」だと予想。疫病を治めるために大仏や寺を必要としたのでは?と推理した。一方、古川アナは青銅は体に悪い成分も多いとし、面谷の鉱山で働く工員や大仏を作った人々が青銅中毒で命を落としたのでは?と河合とは異なる見解を披露する。

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自信満々だった河合も古川アナの推理に心がゆらぎ迷いを見せたものの、最終的には「いや いこう!!」と自身の予想を採用することを決意。「面谷村を襲った出来事は『スペイン風邪』で、全国的な流行で京都・伊根の人々も命を落とした」とまとめた。

果たして、答え合わせの地である大阪・天王寺の一心寺に向かうと、そこには「大正八九年流行感冒病死者群霊」と書かれた石碑があった。河合の「スペイン風邪」との推理は見事正解で、面谷鉱山では全村民が罹患。京都・伊根でも東京見物に行った人々が感染してしまい、戻ってからクラスターが発生し多くの命が失われてしまったという。

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森さんに“完璧”と言わしめ、特番初の“100点”に河合が最高の笑顔で目を潤ませた情報番組『news おかえり』の人気コーナーの特番第3弾「news おかえりプレゼンツ なんでやねん!? 全国大調査SP」は、動画配信サービスTVerにて無料配信中。特番ではこのほか、A.B.C-Zの塚田僚一と古川アナによる「西宮・武庫川に“ちょっとだけよ〜♥”の木があるのなんでやねん!?」も見ることができる。西宮の武庫川河川敷に、“ちょっとだけよ〜♥”と言わんばかりに一部だけ皮がめくれている松の木が多く存在するのはなぜか? 実は松の木は今世界で話題の○○の元祖だったのだ。

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なお『news おかえり』は、毎週月曜~金曜午後3時40分よりABCテレビで放送中。

番組情報

河合&A.B.C-Z塚田×古川アナ「なんでやねん!?」(news おかえり)
毎週(火)

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