今まで気づかなかった! 京都市役所の屋上に“巨大早押しボタン”があるのなんでやねん!? 実は京都を守る歴史的な○○だった
クイズ番組のなかでも白熱するコーナーといえば早押し。解答するために必死に連打するアレの超巨大版が、なんと京都市役所の屋上にあるという。A.B.C-Zの塚田僚一と、ABCテレビのアナウンサー・古川昌希が京都市役所の屋上にある巨大な早押しボタン(?)の謎に挑んだ。
立派な外観からもその長い歴史を感じられる京都市中京区にある京都市役所だが、正面から見た限りではもちろん巨大な押しボタンなど見えない。しかし、塚田&古川アナが市役所の側面へと回り込んで見ると、建物東側の屋上にそれらしき円形の謎の物体を発見した。
巨大な早押しボタンと言えなくもない見た目に、塚田は「お立ち台みたいなイメージ? ステージみたいな」と表現。下から見上げる形では、これが一体何なのか見当もつかない2人は、一般公開されているという市役所屋上へと向かった。
間近で目にすると遠目から見た印象とは大きく異なり、円柱形の土台のような形だと思われたものは、円形のついたてのような形状をしていた。ついたての内側が気になったものの中を見る手段はなく、塚田が古川アナを肩車する形で覗き込もうと試みるもあえなく失敗。その後も市役所内を調査したものの結局手がかりを得ることはできなかった。
古川アナは「なんでやねん!?」過去回で大阪府庁の屋上にお寺の鐘が設置されていたことを思い出し、お寺関連の何かではないかと推測。塚田は“屋上といったら避雷針”ということで、デザインにもこだわりがある京都市役所が景観を意識して作ったニュータイプなの雷針なのでは?とそれぞれ予想を立てる。しかし、京都の歴史に詳しい「まいまい京都」の以倉敬之さんに方向性を確認するも、2人の予想は見当違いとのこと。以倉さんによると、謎の物体は京都に残っているのは珍しいものの「京都の街のために造られた非常に大切なモノ」だそう。さらに以倉さんから重要なヒントを得た塚田・古川アナは言われた通り西陣へと向かった。
2人はそこで山中油店という油屋さんを発見。江戸時代は文政年間から営んでいる創業以来200年の同店はその昔、燈明用の油を扱っていたという。この言葉で閃きを見せた古川アナは円形のついたては“風よけ”で、昔は京都市役所の屋上から京都市民の夜を明るく照らしていたトーチ台だったのではないかと予想した。
ここで答え合わせ。残念ながら今回も捜査は“0点”。以倉さんが見てほしかったのは山中油店の正面にある、「西陣の空襲」と書かれた歴史看板だった。実は京都も何度か空襲に遭っており、もっとも被害が大きかったのが西陣。市役所の屋上に設置されていたモノは空襲に関係するものだったのだ。
さらに、ここに来るまでの御池通と堀川通は非常に幅の広い道路で、戦時中に整備された火災の延焼を防ぐ疎開道路だった。京都市役所の屋上に設置された円形状の物体は、敵機を撃ち落とすための高射砲の名残だった。
2人は昨年8月30日放送回の「尼崎・橘公園の謎の台座」でも砲台に関する似たような問題を経験しており、そのときも古川アナを肩車して台座を覗き込もうとしていたことを思い出した塚田は「肩車の呪いだよ!!」と肩を落とした。
散々な結果に「過去のおさらいをしときます」と反省した塚田&古川アナがショックを隠しきれない様子が見られる情報番組『news おかえり』の人気コーナー「古川×塚田のなんでやねん!?」11月21日放送回は、動画配信サービスTVerにて無料配信中だ。
なお『news おかえり』は、毎週月曜~金曜午後3時40分よりABCテレビで放送中。