高2の5月に他界…「お母さんが力を貸してくれた」亡き母の言葉胸に 遊学館・谷島敦希が見せた“頑張る”姿
「夏の甲子園」第108回全国高等学校野球選手権大会4日目となる8月8日、1回戦第1試合で遊学館(石川)は青森山田(青森)と対戦。遊学館の4番・谷島敦希選手にはどうしても活躍を見せたい人がいた。それは――。
【TVer】白樺学園(北北海道)の二遊間が魅せた超スーパープレー!実況も絶叫したまるで“アライバ”な超絶美技に甲子園騒然
11年ぶり7回目の出場となった遊学館で4番を務める、谷島選手。彼が大事そうに見せてくれたのは、父・貴久さん、母・美貴さんと写った1枚の写真だった。
実は美貴さんは谷島選手が高校2年生の5月に亡くなっている。野球のことも、野球以外のことも息子のことを1番に考えて応援してくれる存在だったという美貴さんは生前、どんなときでも常に谷島選手に「頑張れ」という言葉をかけてくれていたそう。
「しんどいときや辛いとき、その言葉を思い出して頑張っています」と谷島選手はまっすぐに語っていた。
青森山田との試合は、序盤から猛攻にあい大量リードを許す苦しい展開に。しかし4回、1番高磯空汰選手のタイムリースリーベースなどで一挙4得点で2点差とする。
そして7回、2死ながら一、二塁のチャンスを作ると、4番の谷島選手が打席に入った。「お母さんのことを想って、力貸してほしいなって」と母を思いながら打った痛烈な打球は、ライトへのタイムリーに。最大6点あった差がこれで1点差となった。
そして5-6で迎えた9回。2死ランナーなしと追い込まれた遊学館だったが、3番・南 太陽選手が死球を受ける。土壇場で打席が回ってきた谷島選手は、胸に手を置いて天を見上げた。それは、苦しい場面だからこそ母の「頑張れ」という言葉を思い起こしているようだった。
その言葉が力になったのか、ここでも谷島選手は一二塁間を鋭く破るヒットを放ち、チャンスを広げる。諦めることなく次打者につないだ谷島選手は、一塁塁上で雄叫びを上げながら何度も力強いガッツポーズを見せた。
驚異の粘りを見せた遊学館だったが、最後は青森山田の川久保昂直投手に抑えられゲームセット。勝利には1歩届かなかったものの、最後まで諦めない姿勢を見せたナインにスタンドから惜しみない拍手が送られていた。試合後「『頑張る』という言葉を常に思い出しながらプレーしました。ヒットを打てたのはお母さんが力を貸してくれたおかげだなと思っています」と語った谷島選手の顔に、もう涙はなかった。
なお、遊学館と青森山田の試合ハイライトは、8月8日に放送された『熱闘甲子園』(ABCテレビ・テレビ朝日系列)で紹介された。











